2015年03月26日

「貞操問答」菊池寛

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芝居に夢中な長女の圭子、いちばんしっかりものの次女新子、無邪気で男を惑わす魅力のある三女の美和子。

主人公は新子です。

父が亡くなったあと金銭感覚のない母や姉、妹のせいで家庭の経済は貧窮状態。

新子は家計を支えるため、前川準之助という実業家の軽井沢の別荘で家庭教師の仕事を始めます。

妻子ある身でありながら新子に想いを寄せる準之助。

しかし準之助の妻がとんでもなく意地の悪い女。

準之助は事なかれ主義者で、気の強い妻には頭が上がりません。

新子と準之助の雰囲気を察した妻は、新子を解雇して追い出してしまいます。

ですが新子への想いを断ち切れない準之助は、新子の生活を確保すべく銀座にバーを持たせます・・・・。

いやぁ、菊池寛の小説って面白いですねぇ。

以前に読んだ「真珠夫人」もそうですけど、なんといいますか下世話。(笑)

奥様に向けた昼のドラマにぴったりといった内容ですね。

新子のけなげさ、しかしそれを奪いぶち壊してしまう姉や妹に対してのいらだたしさ。

社会的立場のある準之助の新子に対する純な想い。

それを徹底的にぶち壊そうとする準之助の妻の嫉妬と性悪。

読みどころをたっぷりと設定し、しっかりとエンターテイメントに仕上げています。

新聞に連載されて話題になったようですが、そりゃそうでしょうね。

文春文庫からもう一冊出ている「無憂華夫人」も購入済み。

少し間を置いてぜひ楽しませていただきましょう。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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