早朝に幼馴染みの親友である奈津から電話を受けた市子。
小学生の娘、美月を預かってほしいと。
寝ぼけていてわけがわからないままに引き受け、やってきた美月に事情を訊いてみるとどうやら奈津の夫である憲吾が家を出て行方不明とのこと。
憲吾を探すために奈津は出かけたというのですが、2日後に帰宅。
心当たりを回ったものの行方はつかめませんでした。
さて憲吾の失踪の原因は何か。
やはり女でしょうか。
市子、まり、ゲイの三宅ちゃんなどが奈津を支えます・・・・。
大雑把に言えば女性の友情と恋愛の物語ですね。
この作品では市子の元カレ、まりの彼氏、そして失踪した憲吾など、男性たちはどれもあまりいい描き方をされていません。
身近な存在で話のわかる男性の三宅ちゃんはゲイですし。
夫や彼氏という存在が女性が生きていく上でさほど重要ではないのかなという印象を受けます。
美月にしても父親が失踪したからといってさほど落ち込むわけでもなく。
ラストシーンでは父親がいなくても娘は元気に育つんだなぁと。
ろくでもない男ならいないほうがましなんだなと、そんなふうに思えました。(笑)
ラベル:小説