2015年11月15日

「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン

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4人の女性を殺害して死刑判決を受けているダリアンから、小説家ハリーに手紙が届きます。

死刑が執行される前に事件の全貌を話すので執筆してほしいと。

これが本として出版されればベストセラー間違いありません。

ハリーは刑務所へ面会に行きます。

しかしダリアンはハリーに条件を出します。

全国から自分にファンレターを出してきた女性を取材し、その女性とダリアンの情交を小説にしろというのです。

気が乗らないながらもハリーは引き受けるのですが。

取材した女性の次々の死。

そしてハリーにも魔の手が迫ってきます・・・・。

550ページほどのたっぷりとしたボリュームです。

といってもあちらのミステリーってみんなけっこう長いですけどね。

途中に何度もハリーが書いている小説が挿入され、劇中劇のような構成です。

そして文学論なんてのも語られていますね。

これらが作者のちょっとしたお遊びのようでもあり、この小説に厚みを与えています。

主人公のハリーがちょっと頼りない3枚目的なキャラという設定には親しみを感じました。

ハードボイルドの主人公のようなのはちょっとね。

ミステリーとしては当然でしょうが、最後まで事件の真相がわからない展開もよかったと思いました。

ダリアンは刑務所にいるにもかかわらず、同じ手口の殺人が次々と起こるのです。

ハリーさえも付け狙うその犯人とはじゃあいったい誰なのか。

ダリアンとその人物の関係が今まであきらかにされなかったことに疑問を感じましたが。

ですが、まずまず楽しめました。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 『て』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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