読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日経新聞、産経新聞の5大紙に、東京新聞を加えた6紙の社説を比較検証。
取り上げたテーマは「教育再生」、「ホリエモンと村上ファンド」、「北朝鮮と安全保障」、「靖国と歴史認識」、「ジェンダーフリー」の5つです。
各テーマごとに教授や評論家といった人たちが検証しておられます。
社説というのはそれぞれの新聞社の主張ですから、記事の中ではいちばん色濃く社のカラーが表れるわけで。
なので各紙を読み比べることによって客観的な判断もできますし、自分の考えに近い新聞社を見つけることもできます。
この本では数人の筆者がそれぞれのテーマを担当して検証しておられるわけですが、ただ注意しなければならないのはその指摘はやはりその筆者の主観だということですね。
各紙の社説の紹介はいいのですが、それを分析する視点や思想はあくまで個人的なものです。
当たり前のことですがこの本の内容(筆者たちの主張)もやはり各社説と同じく絶対的なものではありません。
結局は自分自身で読み比べて判断するしかないのですが、なかなかそんなこともやってられません。
ということでこのような本で手っ取り早く各紙を読み比べるというのは便利ではあります。
ラベル:ノンフィクション