2016年02月25日

「セーラー服と機関銃」赤川次郎

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父を事故で亡くしたばかりの女子高生、星泉。

学校前に車で現れたヤクザたちに拉致(?)され、連れて行かれたのはオンボロ事務所の目高組。

なんと亡くなった先代の親分の遺言で目高組の組長になってほしいとのことなのですが・・・・。

35年ぶりくらいの再読です。

赤川次郎は初期の短編集などよく読みました。

この作品は女子高生がヤクザの組長になるという設定。

それを「セーラー服と機関銃」というタイトルで表現するあたり、赤川次郎のセンスですね。

上手い。

おそらく『もし女子高生がヤクザの組長になったら・・・・』というよりも、“セーラー服”と“機関銃”という異質な組み合わせから発想を膨らませたのではないかと推測します。

以前に自身の創作について書かれたエッセイで、そのような異質のものをバッティングさせて話を創ることがあるというようなことを読んだ記憶があります。

あまり文章の上手い作家さんではありませんがアイデアはさすが。

そして軽くてするすると読めます。

本格的なミステリーファンからすればあまり歓迎できないかもしれませんが。

いくらしっかりした気の強い女子高生とはいえ自分の周りで何人もの人間が殺されたりすればまともな精神状態でいられるわけないだろうとか、ヤクザの大親分に機関銃ぶっぱなしてそのあとただで済むわけないだろうとか、こんなことがあれば日本中が大騒ぎになっているだろうとか、ツッコミ所は満載です。

でもそれを言い出すとそもそも“セーラー服”と“機関銃”なんてありえないわけで。(笑)

細かいこと言いっこなしのユーモアミステリーとして楽しむべきなんでしょう。

でもラストはちょっぴりホロッとさせられたりして。

ちなみにこの本の表紙は薬師丸ひろ子。

やっぱりこれですね。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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