料理研究家のレシピ&食エッセイ。
基本はごはんと味噌汁だと著者はいいます。
けっこうなことです。
そういう基本を無視してヘンテコな料理を作る研究家も多いですからね。
おにぎりなんかでもコンビニなどのものではなく、家で炊いたごはんをアチアチいいながら握ったおにぎり。(著者はおむすびと書いていますが)
そう、みんな手作りのおにぎりの味だけではなく、熱いごはんを手を赤くして握る感触も忘れてしまっているのではないでしょうか。
もしかしたらおにぎりを作ったことがないなんていう若い主婦もいるかもしれません。
そして味噌汁。
煮干し、かつお節、昆布でだしを取りましょうと。
味噌をお湯に溶かせばそれで味噌汁なんて思っている人が意外と多く、実際それでできてしまう便利な商品もあるわけですが。
ま、そのような基本があって、自分なりに工夫していろんな料理のレパートリーが膨らんでいくわけで。
この本ではいろんな料理のレシピだけでなく、調味料や道具の紹介もされています。
しかしそれだけではなく、料理や食を楽しみましょうという姿勢があります。
これがいちばん大事なことでしょうね。
ラベル:グルメ本