ロードレースの世界最高峰、ツール・ド・フランス。
パート・ピカルディというチームに所属する白石誓は唯一の日本人選手としてレースに挑みます。
しかしチームからスポンサーが撤退することになり、チームの解散も噂される状況です。
監督やチームメイトたちは翌年の身の振り方を考え、さまざまな駆け引きが生まれます。
友人となったライバルチームの若いエースには薬をやっているという黒い噂も浮上して。
そんな中、誓はどのように振る舞い、戦っていくのか・・・・。
「サクリファイス」の続編です。
今回はツール・ド・フランスという大きな舞台。
前作と同じく誓はチームのエースをアシストする立場です。
そこが話の展開にドラマを与えているんですね。
レース上の戦略もそうですし、チーム内での身の振り方もそう。
エースのミッコを勝たせてやることはできるのか。
自分自身の成績は。
翌年もこの“楽園”で戦うことはできるのか・・・・。
ロードレースの緊迫感溢れる描写と共に、そのようなさまざまなドラマも描かれています。
今回もやはり読み応えのあるいい作品でした。
ラベル:小説