遠藤慶太は旅行代理店の成田空港所に勤務する30歳。
新人の教育を任されつつ、あれやこれやといろんな問題が持ち上がります。
テロリストが搭乗する可能性が出てきたり空港で産気づく女性がいたり。
部下の女性たちに総スカンをくらったり台風がやってきたり・・・・。
シリーズ第2弾です。
空港を舞台にしたお仕事小説ですね。
連作短編の形でいろんなエピソードが描かれます。
前作の感想にも書きましたけど、やはりこういうお仕事小説はその業界ならではの舞台裏が読ませどころです。
舞台裏が上手く描かれていればフィクションといえどもリアリティが出ますし、話の厚みが違ってきます。
上辺だけの設定ではどうしても薄っぺらいものになってしまいますから。
そういう意味では著者は実際に旅行会社の社員として成田空港に勤務しておられた経験があるそうで、なるほどそれが生かされているわけですね。
空港という舞台がよく描かれていると思います。
そしてタイトルにもあるように今回は恋愛も絡んできます。
慶太にライバル(?)登場です。
主人公が仕事に対してちょっと善人過ぎる感が鼻につきますが(笑)、まあだからこその内容でもあるわけで。
楽しませていただきました。
ラベル:小説