2016年10月18日

「ショコラティエの勲章」上田早夕里

Cimg2936

絢部あかりが売り子をしている店は神戸の老舗和菓子店〈福桜堂〉。

その2軒隣には最近オープンしたショコラトリーの〈ショコラ・ド・ルイ〉があります。

バレンタイン間近のある日、昼休みに〈ショコラ・ド・ルイ〉に出かけたあかり。

賑わう店内で女子中学生たちの万引きを目撃します。

その事件をきっかけに〈ショコラ・ド・ルイ〉のシェフ長峰和輝と親しくなり、いろんな出来事に関わっていくのですが・・・・。

「ラ・パティスリー」シリーズの番外編ですね。

「ラ・パティスリー」や「菓子フェスの庭」の舞台となっているのは〈ロワゾ・ドール〉という洋菓子店。

〈ショコラ・ド・ルイ〉はその〈ロワゾ・ドール〉のショコラ・ルームを独立させた店です。

他の2作と違ってこちらは連作短編のミステリー仕立てとなっています。

ただちょっと話の持っていきようが苦しいですかね。

第一話「鏡の声」の万引きの種明かしは理屈が過ぎますし、そのわりには無理がある。

いや、無理を理屈で抑え込もうとしているのか。

第二話「七番目のフェーヴ」にしても普通そんなことしないだろと。

話の創り方が強引過ぎるのでは。

番外編ということで本編とは違った味付けにしたのでしょうが、成功しているようには思えません。

ただ第四話「約束」、第六話「ショコラティエの勲章」などミステリー色の薄い作品はまずまずの印象。

やはりこういう方向のほうがいいと思いますけどね。

ところでシリーズの続編は出ないんでしょうか。

ラベル:グルメ本 小説
posted by たろちゃん at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 『う』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック