2016年12月25日

「無憂華夫人」菊池寛

CIMG2987.JPG
従兄弟同志でありながら、維新の変乱がきっかけで犬猿の仲になってしまった××松平家と△△松平家。
××松平家の康為は侯爵、△△松平家の康正は伯爵です。
康為侯と康正伯にはもう昔のこととわだかまりはないのですが、頭の固い旧臣連中はいまだに根強く相手に昔の恨みを持っています。
そんな康為侯の妹・絢子と康正伯の弟・康貞が、偶然両家が避寒に訪れた熱海で出会い恋に落ちます。
これをきっかけに両家の仲が修復されればいいと、康為侯と康正伯は愛し合う2人の結婚を積極的に進めます。
しかし納得しないのが旧臣連中。
猛烈な反対に合い、破談してしまうのです。
愛し合う2人はお互い一生結婚せず愛を貫くと誓うのですが、女性の絢子はそうもいきません。
周りがなんとか結婚させようと強引に世話を焼きます。
また康貞も仕事で外国に行くことになり、距離的にも遠く離れてしまい・・・・。
日本版ロミオとジュリエットといえましょうか。(笑)
悲恋の物語です。
好きでもない相手と結婚させられながらもひたすら康貞を想う絢子が健気であり、また康貞も誓いどおり独身を貫き、遠い外国の地で絢子の幸せを願う生き様が凛としています。
ベタな話ではありますが、なかなか読ませられましたね。
ただラストがあまりにもあっけなく、なんじゃそりゃと。
もうちょっとしっかり作って締めていただきませんと。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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