2017年04月26日

「ホテルローヤル」桜木柴乃

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北海道は釧路の湿原を見下ろす高台にあるラブホテル『ホテルローヤル』。
このホテルに関わる様々な男女たちの短編集です。
投稿雑誌に送るための写真を撮るカップル。
ホテルにアダルトグッズを納品する営業マン。
舅と同居し世話をしながら切り詰めた生活をしている夫婦。
妻が浮気している単身赴任の高校教師と親に捨てられた女子高生。
『ホテルローヤル』で働く従業員、そして経営者。
様々な人間模様が描かれます・・・・。
ラブホテルという淫靡な場所。
まず密室であるわけですが、これは普通のホテルでも同じこと。
ただカップルで利用するホテルであり、また目的は男女のそれなわけですから、どうしても濃密でドラマな場所となります。
ですがこの作品集ではそのような密室内での男女のドロドロを描いているわけではありません。
舞台がホテルの室内に限定されているわけではなく、むしろホテル内でのどうこうはさらりと触れる程度といっていいでしょう。
このホテルを利用するいろんな人たちにとってはただのラブホテルですが、そんな人たちにはどのような人生があるのか。
そこを描いています。
そしてそのような人たちを受け入れるホテルの経営者側も描かれており、むしろそちらが話の柱となっています。
この本は第149回直木賞を受賞。
直木賞というにはちょっと薄いんじゃないかという印象があるんですけどね。
でもまあそこそこ味わえる小説ではありました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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