2017年09月21日

「光の領分」津島佑子

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夫と離婚しようとしている私は4階建ての古いビルの最上階に部屋を見つけます。
四方に窓のある光に満たされた部屋。
ビルの名前は偶然にも夫の姓と同じです。
夫に頼りたくなく、新しい生活に一歩たりとも踏み込ませたくなく、私は幼い娘と暮らしはじめます・・・・。
これから幼い娘を抱えて生活していく不安と光に満たされた部屋というのが対照的に思えます。
といっても途中で窓には金網が貼られてしまうのですが。
離婚のための調停にも現れない夫。
しかし私は本当に夫と別れたいのか。
調停に姿を現してほしいのか。
私の戸惑いが描かれています。
このあたりの不安定さというのはなんだかいかにも津島佑子の書く女性だなという気がしました。
夫の姓と同じ名前のビル。
最上階の光満ちる部屋。
そこで1年間を過ごした私は夫との離婚も決まり部屋を出る決心をします。
新しい部屋も見つけますが、決して以前のような明るい部屋ではありません。
今後母娘にはどのような生活が待っているのでしょう。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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