2017年11月06日

「寂花の雫」花房観音

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交通事故で父と夫を失くした36歳の平本珠子は、京都の大原で一日一組しか客をとらない民宿を営んでいます。
女ひとり、隠棲しているかのような生活です。
そんな珠子の民宿にカップルが訪れます。
ですが喧嘩して女は帰ってしまい、ひとり残った男の名は羽賀九郎。
羽賀は珠子に大原を案内してくれるよう頼みます。
翌日、出かけた音無の滝で羽賀に引き寄せられた珠子は口づけをされ・・・・。
京都大原を舞台に、世捨て人のような生活をしている珠子の愛と性、そして人生が描かれています。
なぜ珠子はこのような生活をしているのか。
どのような思いで日々過ごしているのか。
そんな暮らしに羽賀という男が現れ、心をかき乱され。
珠子はそれをきっかけに何を感じ、どこへ向かうことになるのか・・・・。
いちおう性愛小説ということで、そちら方面の描写も多くはありませんがしっかりと。(笑)
やはり舞台がいいですね。
これがビルの林立する都会だと味もしゃしゃりもない。
ま、それはそれでアーバンな男女が描けるでしょうけど。
京都は作者の地元ということもあるかもしれませんが、これはやはり舞台設定の勝利ですかね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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