2018年01月07日

「打ちのめされるようなすごい本」米原万理

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書評集です。
第一部は「私の読書日記」。
第二部が1995年から2005年の10年間に書かれた書評。
この本は書評家としての米原万理の全作品とのことです。
保存版な一冊ですね。
著者は2006年に卵巣がんで亡くなったのですが、読書日記ではその闘病の様子も書かれています。
がんについての本もいろいろと読んでおられたようです。
そしていろんな治療法を試してみつつ、代替医療や健康食品などについてその種類の多さや値段の高さに「人の弱みにつけこんでいる」と批判しておられます。
ですがそれを拒み切れない自分が情けないとも吐露しておられます。
理知的で鋭い視点を持っておられる彼女をしてそのように冷静さを欠いてしまうのかと、がん患者の当人しかわからない苦しみが書かれています。
日記も最後のほうになってくるとほぼ癌治療についての本だけとなってきます。
最後の日記の掲載が2006年5月18日。
亡くなられたのが同年5月25日。
ほんとになくなる寸前まで原稿を書いておられたんですね。
まさしく遺作です。
ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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