2018年12月23日

「てんのじ村」難波利三

CIMG3387.JPG

大阪は西成。
「てんのじ村」と呼ばれる売れない芸人たちが住む一郭がありました。
そこに住む花田シゲルは村のリーダー格。
夫婦で漫才をしています。
戦時中は慰問であちこち訪れましたが、決して売れっ子の芸人というわけではありません。
やがて戦争も終わり、ぼちぼちとテレビも普及し始めます。
仲間はどんどん売れてテレビにも出るようになるのに、自分にはまったく声がかかりません。
複雑な気分のシゲルです。
なんだかんだと時は流れ、自分はもう82歳。
このまま一花咲かせることもなく終わってしまうのか。
不貞腐れ諦めかけていましたが、しかし一度だけ東京のテレビ局から声がかかります・・・・。
下町の人情話ということになるんでしょうか。
売れない芸人たちの喜怒哀楽。
戦中戦後、そして高度経済成長といった時代の変遷の中で、通天閣を望む西成という町での芸人たちのしみじみとした生活や生き様が描かれています。
この作品は第91回直木賞受賞作。
味わいのある作品だとは思いますが、直木賞ということになると「はて?」という印象でしたね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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