2019年01月05日

「モダンタイムス(上・下)」伊坂幸太郎

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渡辺拓海はシステムエンジニア。
ブログラムのシステムを改良する仕事を任されます。
ごく簡単な仕事のはずなのですが、なぜか優秀なエンジニアである先輩の五反田正臣がこの仕事から逃げ出したというのです。
渡辺は後輩の大石倉之助と共に仕事場に出向き、もう一人よその会社のプログラマーである工藤と仕事を進めます。
どうやら出会い系ウェブサイトのようなのですが、しかしプログラムにはやたら不明な点があります。
発注元に問い合わせようにも連絡先さえわかりません。
やがて関係者たちを不幸が襲うのですが、どうやらある言葉を組み合わせて検索したのが原因らしいと判明します。
いったいそのプログラムには何が隠されているのか。
裏にはどのような人物や組織が存在しているのか・・・・。
なかなか奥行きのある作品ですね。
なんのためのシステムなのかという謎を大きな軸にして、5年前の中学校銃乱射事件や政治家なども関わってきます。
そして渡辺の妻である佳代子や不倫相手の桜井ゆかりも何者かわからない。
謎だらけのまま話は進んでいきます。
ラストに向かってだんだんと謎が収束されていくわけですが、他の伊坂作品と比べるとその収束感はタイトではありません。
というか、ビシッと収束できるテーマではありませんから。
この作品は「魔王」の続編といいますか、その後の世界を描いています。
といっても「魔王」を読んでいなくてもなんら問題はありませんが。
私が今まで読んだ伊坂作品の中ではこれがいちばん読み応えがあり、よかったと思います。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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