2019年03月22日

「キアズマ」近藤史恵

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大学に入ったばかりの岸田正樹。
自転車部のメンバーとトラブルを起こしてしまったのをきっかけに、自転車部に入部することになってしまいます。
最初は興味もなく仕方なしにだったのですが、すぐにロードレースの魅力に惹かれのめり込んでいきます。
ですがみるみる頭角を現した正樹とエースで1年先輩の櫻井がやや険悪な雰囲気になり・・・・。
この作者には「サクリファイス」「エデン」「サヴァイヴ」というロードレース3部作があるのですが、それらはプロの世界を描いています。
こちらは大学の自転車部というアマチュアの世界です。
(3部作と繋がりはありませんが、途中にちょこっと3部作に登場するチーム・オッジの赤城が出てきます)
ロードバイクにはまったく縁も興味もなかった正樹がその魅力に目覚めていく過程がとてもいい。
そしてレースの描写は相変わらず迫真です。
しかしただ単にロードレースの小説というだけではなく、正樹や櫻井にはそれぞれ重い過去があり、それを背負っていかなければならない宿命のようなものを持っています。
これがドラマに厚みを加えているんですね。
この作者によるロードレース作品をもっと読みたい。
と思っていたらシリーズ最新作「スティグマータ」が出ていたんですね。
ぜひ読ませていただきます。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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