2019年05月11日

「マンガはなぜ面白いのか その表現と文法」夏目房之介

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著者がNHKの番組と大学でマンガについて講義したものを収録した一冊です。
マンガ評論なわけですが、他のマンガ評論家と大きく違うところは絵について非常に細かく分析しておられるところでしょう。
ハード(絵)とソフト(物語)に分けるとすれば、ハード面からの分析です。
眉毛の描き方、目の描き方、コマの割り方、トーンの貼り方、オノマトペ、そして線そのものについて。
Gペンならこう、丸ペンならこう、と。
もちろんそれらが総合的に状況や心理を描写しているわけで、やはりマンガを語るならハード(絵)を語らないわけにはいかないんですよね。
それは大ざっぱに絵柄がどうこうというレベルではなく。
特に著者は線へのこだわりがすごい。
これはやはり自身もマンガを描いておられるゆえでしょう。
実際に模写して見せてその違いを提示されたりします。
他の著書では顔の輪郭線の微妙な震えまで指摘しておられますしね。
10年ほど前にBS2で「マンガ夜話」という番組がありました。
著者はこれに出演しておられまして、いろんなマンガについての分析をしておられます。
私はリアルタイムではなく(BSなんて観られる環境ではありませんでした。今もですが)、ネットで観ているんですけども。
いしかわじゅん氏岡田斗司夫氏と共にいろんなマンガ作品を批評しておられます。
これ、マンガ好きを自負する方がもしご存じないならぜひ観てください。
ユーチューブでわんさと観れます。(笑)
なにげなく読んでいたマンガの表現に、こんな意味が込められていたのか、ここまで読み込むのかあなたたちは、といった目からウロコなやりとりが満載です。
いや、ほんとマンガは奥が深いです。
映画や小説と比べてもなんら遜色がないジャンルですね。
といいつつ、私はもう何年もマンガから遠ざかっているのですが・・・・。
ラベル:漫画本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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