2019年07月06日

「黒白 剣客商売 番外編(上・下) 」池波正太郎

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御前試合で秋山小兵衛に敗れた小野派一刀流の道場を構える波切八郎。
なんとしても小兵衛のような剣客と真剣での勝負をしたい。
八郎は小兵衛に真剣勝負を申し入れ、小兵衛は2年後にと約束をします。
しかし八郎は辻斬りをしていた弟子を成敗したため自分にはもう人に教える資格はないと出奔し、それをきっかけに身を持ち崩し、人斬りが商売のようになってしまいます。
こんなことでは秋山小兵衛の前に姿を現すことはできない。
勝負の約束を破るなど剣客として許されることではありません。
よほどの事情があってのことだろうと小兵衛は察するのですが。
やがて八郎と小兵衛は思わぬ形で交わることになります・・・・。
シリーズ番外編です。
旧版と新装版なので表紙がちぐはぐですが。(笑)
上下巻合わせて1000ページ以上になるのでシリーズ最長編ですね。
やはりこれだけの枚数のせいか八郎と小兵衛の二人の視線で書かれており、やや落ち着きがない気がしないでもない。
物語は小兵衛が三十代前半の頃と若いのですが、あまり本編の小兵衛と変わらない気がします。
すでに老けているんですね。(笑)
波切八郎のキャラがいい。
小兵衛と対峙する立場ではありますが、決して悪人ではなく、善人であるがゆえの悲劇といいますか。
根を詰めず、もう少し大らかな生き方ができなかったものかと思います。
だからこそドラマになっているのですが。
相変わらず作者が作品の中にしゃしゃり出てきて現代の話をするのだけはどうも白けてしまいます。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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