2019年07月24日

「神様の贈り物」木内一裕

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感情がなくすべてに無関心な殺し屋チャンス。
淡々と人殺しをやってのけます。
そんなチャンスの乗ったバスがバスジャックに遭います。
皆が手出しをできない中、チャンスはなんのためらいもなく犯人に近づき始末します。
一躍日本国中のヒーローとなったチャンス。
しかしあるトラブルから拳銃で頭を撃ち抜かれ奇跡的に命を取り留めるのですが、目覚めたチャンスの見る世界は今までとまったく違っていました。
何に関しても無関心だったチャンスに『心』が生まれたのです・・・・。
感情がなかった殺人マシーンに人間の心が宿ったら。
そんな設定です。
脳に障害があって感情を失くしてしまっていたチャンスですが、頭を撃たれたことによりそれを取り戻し、ごく当たり前の景色に感動したりします。
感情だけではなく過去の記憶もほとんどありませんでした。
まったく子供のように純粋な心の持ち主になったチャンス。
これからどのように生きていくのか。
自分はどこに向かえばいいのか。
生きて行ける場所はあるのか。
とりあえずは記憶にある実家の住所を訪ね両親に会おうとするのですが。
今後チャンスがどうなるのかは具体的に示されてはいません。
しかし明るくはないでしょう・・・・。
いつもながらこの作者の作品は読ませますねぇ。
1年に1作のペースで刊行しておられますが、構想も文章もじっくりと練っておられるのがよくわかります。
本作の後もまだまだ刊行しておられます。
ぜひ楽しみに読ませていただきたいと思います。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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