2019年09月02日

「南の肌」円地文子

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貧困な天草島原の大勢の娘たちは幼くして女衒に騙され、南の国へ売られていきます。
もちろん体を売るなどとは知らされずに。
いい暮らしを夢見たおていもその中のひとり。
しかし香港に向かう船のいちばん底に荷物のように詰め込まれます。
そんな中でおていはあるイギリス人と出会います・・・・。
悲惨な状況ながらも逞しく強く生きていく女たちを描いています。
中には行方不明になったり無残な最期を遂げる女もいますが。
そのような時代であったとはいえ、あまりにも理不尽です。
珍しく作者が地の文で意見しておられます。
土地柄や時代の背景があったとはいえ、女性としてやはり納得できるものではありませんしね。
この作品はフィクションではありますが、日本が南洋を開拓していった歴史の陰にこのような女性たちもいたということです。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『え』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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