深川一の料亭『江戸屋』の一人娘、玉枝。
母親は三代目秀弥。
『江戸屋』を差配するその器量は町内の鳶のかしら衆や木場の旦那衆も一目置くほど。
玉枝はそんな三代目から将来は女将になるべく厳しく育てられ、成長していきます・・・・。
直木賞受賞作の「あかね空」や「損料屋喜八郎」シリーズなど、他の作品にも登場する四代目秀弥の少女時代からの物語です。
玉枝の成長を描きつつ、三代目秀弥の凛とした生きざまも描いています。
踊りの師匠である春雅や三代目の言葉や躾が読んでいるこちらの身にも染みてきます。
このような過去があって今の四代目秀弥があるのですね。
またどこかの作品でお目にかかりたいものです。
ラベル:時代小説