2019年09月24日

「テレビ料理人列伝」河村明子

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1957年にスタートし、半世紀以上も続いている料理番組、NHK「きょうの料理」。
いろんな料理研究家たちが出演してきました。
著者は20年以上ディレクターとしてこの番組に携わってこられた人物です。
テキストを読み、いろんな関係者に取材し、当時番組に講師として出演していた人たちとはどのような人物だったのかを本書で伝えておられます。
出演者に関しましてはまさに錚々たるメンバーといっていいでしょう。
初期の人たちでは、近藤とし子、江上トミ、飯田深雪、土井勝、など。
その後、辰巳浜子、柳原敏雄、阿部なを、など。
料理人としては辻嘉一村上信夫、小野正吉、陳建民、など。
これらの人たちがスタッフと一緒にどのように料理を作り番組を作ってきたか。
料理する講師だけでなく、番組を作る人たちの収録での苦労が掲載されています。
特に初期は生放送でしたし、スタジオも撮影技術も現在とは比べ物にならないお粗末なレベルです。
そんな中でいかに苦労して番組を収録したのか。
食糧事情も現在に比べたらずっと貧困でした。
そんな中、いかに美味しく、栄養も考えつつ、手に入る材料で、料理を考えたのか。
日本の食事情や家庭料理の変遷も知ることができて実に興味深いです。
現在は料理人や料理研究家という職業が大変人気あるようです。
とても結構なことだと思うのですが、ぜひそれらを目指している若い人たちには、昔のこのような人たちの仕事を知っていただきたいですね。
今のように料理する人が脚光を浴びるようなことが考えられなかった時代に、それでも一生懸命真剣に料理というものを一般に伝えようとしていた人たちがいたことを。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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