2019年10月28日

「スイッチ」さとうさくら

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苫子は26歳。
就職活動で落ち続け、現在はフリーター。
友達も彼氏もおらず、いまだ処女。
コミュニケーションが苦手でファミレスのバイトもクビになってしまいます。
なんとか清掃会社にバイトで入り、そこでいろんな人と出会います。
苫子の教育を担当した主婦の中島さん、後輩の元キャバクラ嬢の瑠夏、苫子が清掃しているビルに会社がある短大時代同じ専攻だった結衣。
たまたま仕事帰りに目について立ち寄った喫茶店のマスター、サル男。
いろんな人と関わりながら、苫子の日常が変わってきます・・・・。
これが作者のデビュー作。
以前に「携帯を盗み読む女」というのを読みまして、これがイマイチでした。
ですがこのデビュー作は思いのほかよかった。
最後までじっくりと読まされました。
それぞれの登場人物にいろんな事情があり、苫子がそれに巻き込まれながらも性格的に近づけず距離を置いた付き合いだったりします。
そのあたりをじっくりと描いていますね。
タイトルのスイッチですが、これは人に皆首の後ろにでも小さなスイッチがあり、そのスイッチを押すとその人物がこの世から消える。
そんなスイッチがあればいいのに、という苫子の願望です。
苫子の性格といいますか世の中から浮いていると思っている心理を表しているとは思いますが、タイトルにするほど効果的なアイテムになっているのかなと思いました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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