2019年11月03日

「鶏」山上龍彦

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川名孝男は『郷土特産品育成委員』です。
全国郷土食品の調査と分析、地域をテーマにした物産展や展示会の企画、郷土食品が全国的な規模で受け入れられるかどうかなどを調査しテストするのが仕事です。
そんな川名がやってきたのは後翅町という地方の町。
後翅地鶏というのが名物で、生産者に会い実際に食べ、それが商品化できるかどうか調査するのが目的です。
しかしそこで出会ったのは突然変異ともいえる鎖につながれた牛ほどもある巨大な鶏で。
しかもその鶏は飼い主から逃げ出し、どんどん巨大化し、人間を襲い、川名を執拗に追いかけ始めます・・・・。
う~ん、田舎の風景や郷土食という作者が書きたかったテーマと、化け物のような巨大な鶏という設定が噛み合っているのかどうか。
私はうまく乳化していないように思いましたが。
たしかにこのテーマだけではあまりにも地味で、なにかしらエンターテイメントな要素を入れる必要はあるでしょうけど、無理やり味付けしたような強引さを感じました。
鶏との格闘は迫力ありましたけどね。
変に理屈っぽくテーマを主張せず、巨大鶏に絞って物語を作ったほうがよかったのでは。
テーマなんて微かに匂わせる程度でいいんです。
ちょっと作者の意気込みが空回りしてしまったように感じました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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