2020年01月10日

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」七月隆文

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京都に住む大学生の南山高寿は、電車の中で女の子に一目惚れしてしまいます。
思い切って声を掛け、付き合ってもらえることに。
彼女の名前は福寿愛美。
高寿は何度かデートして会話した中に、どうも腑に落ちない愛美の言葉に気付きます。
なぜか知るはずのないことを知っている。
実は彼女は別の世界からやって来て、この世界とは時間を逆に進む世界の女性でした・・・・。
ちょっと話がややこしいです。(笑)
彼の時間は未来へと進み、彼女の時間は過去へと進む。
そのすれ違いの期間を描いています。
普通、恋愛して付き合うとなると、二人で時間的に同じベクトルを向いて一緒に思い出を築き上げていきます。
一緒に歳を重ねていきます。
でもこの場合、どんどん遠ざかっていくのですね。
電車がすれ違うように。
そのすれ違っている時間が彼らのすべてなんです。
これはせつないですね。
やり切れません。
しかし二人は目一杯その時間を大切に過ごします。
現実離れした設定ではあります。
ですが、愛する人との今この時間。
それがどれだけ貴重で、その瞬間しか体験できないものであることか。
考えさせられる作品でした。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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