2020年02月11日

「春琴抄」谷崎潤一郎

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春琴は大阪道修町の薬種商のこいさんです。
盲目ですが美貌で若くして三味線の師匠。
丁稚の佐助は春琴が幼いころからずっと仕えていました。
まさに手足のごとく。
後年、春琴は何者かに顔に熱湯をかけられ、その美貌を失ってしまいます。
佐助は春琴の美貌を永遠のものとすべく、自らの手で目に針を突き刺し盲目の世界に入ります・・・・。
いや、これはすごいですね。
谷崎のマゾヒズムの究極かも。
といいましてもエロティシズムの匂いはありません。
結局は春琴と佐助に性的な関係はあるのですが、それもあるかないかのような扱いです。
それに関しての描写もありません。
ひたすら佐助が春琴に尽くしまくります。
しかし。
いくら愛する女性のためとはいえ、自ら針で目を突いて盲目にはなれないでしょう。
そこまでやってしまうのが谷崎の恐さですね。
文章は改行がなく、句点読点を極力省いた実験的な文体です。
なので読みづらい。
読みづらいのですが、読んでいるうちにリズムをつかんでしまいます。
でもこの文体に意味があるのかどうか。
こんな文体にしなければもっと読みやすくわかりやすい小説になったでしょうに。
これに関しては作者をはじめ、いろんな人たちが記述しておられますので、私ごときがどうこう言うものでもないでしょう。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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