2020年03月08日

「“食の安全”はどこまで信用できるのか 現場から見た品質管理の真実」河岸宏和

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食についてはちょくちょく異物混入で商品回収などのニュースが流れます。
そして何年かに1回大きな事件がどかーんと。
なぜこのようなことが起きるのか。
そりゃ100%完璧というわけにはいかないでしょうけど。
でも公になっているのなんてごく一部なんですよね。
この本にも書かれています。
メーカーにとって『他社の事件は「他山の石」ではなく「対岸の火事」』だと。
『そんなことで捕まってんなよ』と。
飲食関係でバイトしたことのある人ならたいがい一つや二つ、衛生面安全面で「こんなのでいいのかなぁ」と思ったことがあるんじゃないですかね。
よく「厨房を見たらその店で食べる気を失くす」なんてことが言われますけど、私の体験上これは事実です。
もちろんすべての店がそうではないでしょう。
しかし多数の店が当てはまります。
賞味期限なんかでも、某デパートの某店など、賞味期限のシール貼り替えは毎朝の日課でしたしね。
まあ今ほどうるさくない時代ではありましたが。
この本の著者はいろんなジャンルの食品の品質管理に携わってきた人です。
なので食品業界内部の事情を知るプロ。
メーカーの杜撰さだけではなく、法的な杜撰さも指摘しておられます。
そして中国の野菜を危険視し日本産なら安心というイメージが我々消費者には確かにありますが、本当にそうなのかと法的な面や流通の仕組みなどを解説して啓蒙しておられます。
そうですね、単純に中国産はみな危険、国産ならすべて安心なんてなんの根拠もない思い込みです。
またコンビニ弁当というと添加物の塊でいかにも体に悪そうなイメージがあります。
しかし著者は「コンビニの食品はかなり安全だ」といいます。
添加物に関してはたしかにいろいろ使用されているのですが、それについての表示義務がある。
賞味期限にしても。
しかし街中の対面販売の店にはそれがない。
手作り弁当なんて言いつつ結局は業務用の詰め合わせなんてのはよくありますが、それらの期限についても表示義務がないから期限切れの商品を使っていてもわからない。
温度管理にしてもコンビニは工場から売り場まで徹底した管理がされています。
よくオフィス街でお昼時に弁当を売り出すパラソル弁当なんてありますが、真夏なんか大丈夫なのかと思いますもんね。
台に並べた弁当に直射日光当たりまくりなんてのもありますから。
真夏に野外の常温で並べられている弁当よりは、コンビニで適温で陳列されているほうがそりゃずっと安全でしょう。
まあ結局は著者もあとがきに書いておられるように、中国産も日本産も関係なく、やるべきことをしっかりとやれば安全性は保たれるし、杜撰なら問題になると。
そしてそれを判断するには、消費者ももっと賢くならなければなりませんし、こだわりをもって真剣に考えなければならないということでしょう。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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