2020年06月24日

「赤瀬川原平の名画読本 鑑賞のポイントはどこか」赤瀬川原平

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絵画鑑賞って難しいのか簡単なのかよくわかりませんね。
作者の意図や技術的な分析となりますと当然それなりの知識や経験、目利きが必要となります。
しかしそんなことを知る必要なんかない、自分がいいと思った絵が名画だという理屈になりますとなんの前知識もいらないわけで。
で、鑑賞の入門書的な本なんか読みますとたいがい後者的なことが書かれていたりして私のような者など安心したりするわけですが、しかし知識はあったほうがいい的なことも書かれていたりして、結局はそっちかい、と思ったりもします。
まあ名画についての解説なんか読んだりしますと自分がまったく気付かなかったようなことが書かれていて、やはり専門家は違うわいと感心するのですが。
その絵が描かれた背景についても触れられたりしていますしね。
この本もそういう類の解説書です。
15人の画家、15作品を取り上げて著者が解説といいますか独自の分析をしておられます。
絵を見、文章を読み、また絵を見直し、なるほどなぁと感心。
なんの解説もなしにその絵を見てもたぶんそんなことには気づかなかっただろうし、やはり専門家の解説というのは必要だなと思います。
この著者が絶賛するのはゴッホ。
取り上げられている作品は『アルルの跳ね橋』です。
意外に思ったのがルノワール『ピアノによる少女たち』やアングル『泉』に対しての評価。
けっこうボロクソ。(笑)
私はルノワールの柔らかなタッチや色彩が好きなのですが、著者は「汚い」とまで言ってのけます。
アングルの作品に対してもまるでプラスチックのようで、「風俗営業の入口にぴったりの絵」だと。
言われてみればおっしゃる通りとも思えてきます。
まあこれはこれで著者の感性であり価値観なのでしょう。
しかしルノワールの絵を「汚い」と評価するというのもなかなか勇気のいることでしょうね。
目利きに自信がありませんと。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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