2020年07月16日

「〈美少女〉の現代史 「萌え」とキャラクター」ササキバラ・ゴウ

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現在のマンガやアニメにおいて、美少女というのは欠かせない存在です。
ではこの美少女というのはいつから登場するようになったのか・・・・。
もちろんマンガの中に登場するヒロインたちは皆美少女としてかわいく描かれてました。
でも最初のころはそれに“意味”はありませんでした。
さすがにわざわざブサイクには描きませんしね。
しかしだんだんとヒロインに“萌え”るファンが出てくるのですね。
まあ、ざっくばらんにいいますとオタクです。
マニアックな人たちが作品内の美少女キャラに注目する。
そうなると特定のマンガ家が注目を浴びたりする。
例えば吾妻ひでおとか。
やがてラブコメブームなんてのがやってきます。
有名なところではあだち充とかですね。
(柳沢きみおの「翔んだカップル」がラブコメの元祖といわれたりもしているのですが、本書ではそのような扱いはされていません。美少女マンガとはちょっと違うからか。笑)
ロリコンブームなんてのもありました。
内山亜紀なんてその代表だったように記憶しています。
少年チャンピオンというメジャー誌にまで進出しましたから。
で、本書の内容としましては、マンガやアニメにおいての「美少女」という存在の変遷を、マンガ・アニメ史を追いつつ、世間の風潮もちょっと意識しつつ、その時代時代でどのように捉えられてきたのか、なぜそのように変化してきたのかということを分析しておられます。
それはマンガの世界でもそうですし、現実においても価値観の変化がありますから。
少年マンガでは「スポ根」などというスポーツにそれこそ命を懸けるようなマンガもあったわけです。
「巨人の星」みたいな。
またそれに読者も胸を熱くしたわけですが。
これが現代になりますと(といってもけっこう前になりますが)同じ野球マンガでも「タッチ」になってしまうんですよね。
主人公は野球そのものに情熱を燃やしているわけではなく、ましてや命なんて懸けるわけもなく、美少女(朝倉南)を甲子園に連れていくのが目的だと。
美少女というのが作品内で非常に重要な役割を果たしていることになります。
彼女の存在が主人公(男)を行動させる動機になっています。
ま、そのようなことを詳しく分析、解説しているのがこの一冊です。
「美少女」をモチーフにマンガ史を語っているともいえます。
ラベル:マンガ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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