2020年07月22日

「アイビー・ハウス」原田ひ香

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2世帯住宅を共同購入し、2組の夫婦が生活を始めます。
夫同士は大学時代の親友、妻同士は昔務めていた会社の先輩後輩という仲です。
蔦の絡まる赤レンガのその家をアイビー・ハウスと名付け、2組の夫婦の共同生活は順調にスタートします。
なにもかもが楽しい毎日。
ですがある日、若い女がタクシーを乗り付け一方の奥さんを訪ねてきます。
この女は何者なのか。
夫の愛人?
これをきっかけに2組の夫婦の共同生活が微妙に狂い始めます・・・・。
2世帯住宅とはいえ、ひとつ屋根の下で親子でも親類でもない夫婦が共同生活するというのに無理がありますよね。
現実としてもちろんそうなのですが、小説としてもやはりそのような結末を描いておられます。
で、この作品は単純に夫婦×夫婦だけではなく、当然それぞれの夫にも妻にも考えがあるわけで。
夫同士は大学時代のからの親友ですが、いまや考えに大きな違いがあります。
そして妻たちは夫の考えにズレを感じはじめます。
少しずつ共同生活の崩壊、夫婦生活の破綻が描かれているんですね。
私など絶対にこんな生活嫌ですけどね。
親友やら先輩後輩の間柄とはいえ、2世帯住宅での共同生活。
ぞっとします。
なので私からしたら設定自体あり得ないのですが、そこはまあ小説ですし、現実にも似たような生活もあるかと思います。
あえてそのような設定を舞台にし、作者なりの答えを出してみたのでしょう。
夫婦なんてのは単なる単位なんですよね。
血のつながりもなく結局は他人です。
ましてや夫婦単位の共同生活。
それらが噛み合わなくなるのは当たり前のことで。
このような生活が楽しく永遠に続くなんてのはありえません。
また誰の考えが正解かなんてのも断言できませんよね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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