2020年08月21日

「乙女のままじゃいられない!」石田累

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坂谷由南は少女漫画家。
昔はヒット作を出して一世を風靡したものの、いまはやや落ち目。
「少女漫画の限界は、べろ入れなしのキスまでです!」というポリシーを持っているのですが、そのせいか作風が時代に合わなくなっているようです。
ある日、漫画誌の企画で読者のラブロマンスを漫画にというオークションの企画があり、名乗りを上げたのが現在飛ぶ鳥落とす勢いのIT企業社長。
5000万円もの大金でその権利を買い取ります。
実はその社長というのが過去に由南の人生に汚点を付けた男、篠原柊哉でした。
柊哉は「キスシーンは3回以上、ベッドシーンは最低でも2回入れること」という条件を出します。
断わったものの話はどんどんと進んでしまい、由南は描かざるを得なくなります。
しかしネーム(下書き前のラフな原稿)を描いても描いても柊哉は納得せず、ひたすらボツ。
やがて「大人の恋愛を教えてやる」と言い出して・・・・。
いやあ、なかなか読ませられましたね。
感動もしました。
エッチがウリのこのエタニティシリーズなんですが、エッチ度は低めです。
後半にちょこっとあるくらい。
その分というわけではありませんが、なかなかしっかりとストーリーが読ませます。
由南が最後までひたすらトラウマを引きずっているのがいい。
これ最初からいきなり手のひら返したように柊哉になびいてしまっては興ざめです。
疑心暗鬼ながらもだんだんと由南の心がほどけていくのがよかった。
満足の読後感でした。
posted by たろちゃん at 04:44| Comment(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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