著者が「なんとなく、クリスタル」でデビューしたのが1980年。
ベストセラーとなり社会にも大きな影響を与えました。
その勢いを借りて(?)1983年から「anan」に連載されたのがこのエッセイです。
当時の風俗、流行、世相をなよっぽい文体でありながら鋭く切り込んでいるのはさすがです。
ただちょっとシニカル過ぎて鼻についたりもするのですが。
また青さもありますね。
この当時は20代半ばくらいでしょうか。
ちょっと余裕をかましながら世の中にツッパッてみました感もないではない。
しかしこういう視点とスタイルで世相を論じておられたのはやはり田中康夫だなと思います。
ラベル:エッセイ