2020年12月04日

「アンパンの丸かじり」東海林さだお

CIMG3736.JPG

シリーズ第34弾。
これ、すごいことですよ。
毎週「週刊朝日」に連載され、それがまとまって本になります。
この本をいま数えてみましたら35編収録されていますね。
なので35週分。
これを今まで34冊。
よくもまあ書き続けてこられたものだと。
このレベルで。
前人未踏です。
食エッセイ界の「こち亀」と呼びたい。(笑)
さて今回は「アンパンの丸かじり」。
表題作として該当するのは「アンパンのしみじみ」という章ですね。
まず、アンパンには芸がない、と。
パンとアンコでそっけない。
見た目も平凡。
クロワッサンのような細工がない。
というところから始まって、アンパンには裏表がありますね。
茶色いほうと白いほう。
十人中十人、茶色いほうを上にして食べます。
言われてみればそうですよねぇ。
で、食べ方がどうだという話になり、昔駅の売店でサラリーマンがとんでもない食べ方をしているのを見たと。
左手に牛乳ビンを持ち、右手でアンパンをギュッギュッと握りしめ、小さく固めたアンパンをウグと飲み込んで牛乳で流し込む。
立ち去るまで30秒の手練れの早技だったそうです。
著者は実行します。(笑)
直径8センチくらいだったアンパンをゴルフボールを一回り大きくしたくらいにまで固めます。
食べてみると、これがとびっきりおいしいとのこと。
ただし、アンコが飛び出さないように気を付けてとのことですが、ほんまか?(笑)
「鍋焼うどん、たぎる!」なんて思いっきり笑わせていただきました。
カニ缶やうずらの卵など、まさに「あるある」、「そうそう」と頷いてしまいます。
こういうのを一編のエッセイにきっちりと仕上げるところが著者の才なんですね。
それを30年近くもですよ。
お見事です。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください