2021年02月08日

「蓼喰う虫」谷崎潤一郎

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結婚して子供も授かったものの、愛のない夫婦。
最初は愛もあったのでしょうが、お互いこれは違うなと気づき始めて。
妻の美佐子には夫公認の愛人がいます。
夫の要も娼婦のもとに通っています。
離婚に向けて動き始めているのですが、子供のこともありなかなか事態は進展しません。
時期を伺いながら要の親友や美佐子の父親も巻き込んで、じわじわと話は進んでいきます・・・・。
いままで読んできた谷崎とは雰囲気が違いますね。
耽美的な印象が薄い。
というかエロスの要素が薄いんですよね。
男女(夫婦)の愛について、冷めたような枯れたような視線を感じます。
で、日本の美意識というんでしょうか美学というんでしょうか、そういうことをじっくりと書いておられます。
義父の妻である京女のお久。
美佐子とは反りが合わないのですが、要はどうも気になるようで。
これもまあ要が日本的なものに惹かれているという解釈ができますでしょうか。
ラストなのですが、尻切れトンボな印象を持ちました。
え、いきなり終わり? みたいな。
でもこのラスト、要とお久のこのあとの関係を示唆しているというのは深読みし過ぎでしょうか?
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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