2020年06月30日

6月の一冊

今月の読書は以下の14冊でした。

・「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎
・「どんくさいおかんがキレるみたいな。 方言が標準語になるまで」松本修
・「わが愛しの芸人たち」吉川潮
・「世界ぶらり安うま紀行 もっとも安い食べ物が、もっともうまい」西川治
・「耽美なわしら2」森奈津子
・「カレーライス進化論」水野仁輔
・「センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場」内澤旬子
・「それから」夏目漱石
・「老後の食卓 ずっと健康でいるための食の常識」文藝春秋 編
・「君が好きだから」井上美珠
・「猟師になりたい!」北尾トロ
・「赤瀬川原平の名画読本 鑑賞のポイントはどこか」赤瀬川原平
・「女子は、一日にしてならず」黒野伸一
・「割ばしの旅」おおば比呂司

「さようなら、ギャングたち」、正直言ってなんやらようわかりませんでした。
わからないなりに面白ければいいのですが、それもなかったし。
「どんくさいおかんがキレるみたいな。 方言が標準語になるまで」、言葉の研究に熱心な著者の二作目です。
ローカルな言葉がどのように広がっていったのか、興味深く読みました。
「わが愛しの芸人たち」、今の若い人たちにとって芸人といえば若手漫才師ということになるのでしょうが。
この本ではもちろん落語家やベテラン芸人などを取り上げておられます。
「世界ぶらり安うま紀行 もっとも安い食べ物が、もっともうまい」、そう、安くてうまくて昔から地元で愛されている料理。
高い店に行って肩凝るよりもこういう料理でじゅうぶんじゃないですか。
「耽美なわしら2」、オタク色の強い同人誌的な作品です。
まあそれなりに面白いですけど。
「カレーライス進化論」、いまや国民食になったカレーライス。
そんな日本独特に進化を遂げた料理の考察です。
「センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場」、作家や学者たちの書斎とはどのようなものか。
精緻なイラストを添えたルポタージュです。
「それから」、友人の妻への思いに気づいてしまった主人公。
今ではどうということのないシチュエーションですが、当時は姦通ということでなかなか大きなテーマでした。
「老後の食卓 ずっと健康でいるための食の常識」、長生きしてきた人たちの食生活についてのエッセイ集です。
人それぞれですので実用性はないかと。(笑)
「君が好きだから」、美人でもなくぽっちゃりでスタイルもよくない主人公にカッコイイ男性がベタ惚れで。
こんなに愛されていいのかしらって、勝手にせいっ。(笑)
「猟師になりたい!」、なんにでも挑戦する著者ですが、今回は猟師です。
ところで裁判の傍聴はもうやめられたのでしょうか。
「赤瀬川原平の名画読本 鑑賞のポイントはどこか」、私は絵は好きですが、知識はまるでありません。
なのでこういうガイドブックはとてもありがたいですね。
「女子は、一日にしてならず」、面白くは読んだのですが、なにを押し出したかったのかなと。
ダイエット? デブな女の恋愛?
「割ばしの旅」、全国を食べ歩いた著者の食エッセイ。
イラストにほのぼの感があります。

さて、今月の一冊を選ぶわけですが。
う~ん、これといった本はなく、正直どれも当てはまらずなんですけど。
あえてどれかとなりますと、「赤瀬川原平の名画読本 鑑賞のポイントはどこか」でしょうか。
絵を見る勉強になりました。
ということで今月の一冊はこれで。

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2020年05月31日

5月の一冊

今月の読書は以下の15冊でした。

・「張形と江戸をんな」田中優子
・「パラダイス山元の飛行機の乗り方」パラダイス山元
・「主婦病」森美樹
・「かながわ定食紀行」今柊二
・「本で床は抜けるのか」西牟田靖
・「紀伊物語」中上健次
・「ランウェイ・ビート」原田マハ
・「煮たり焼いたり炒めたり 真夜中のキッチンで」宮脇孝雄
・「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」三上延
・「1985年のクラッシュ・ギャルズ」柳澤健
・「霧町ロマンティカ」唯川恵
・「早春 その他」藤沢周平
・「ニッポン全国酒紀行 酔っぱライター飲み倒れの旅」江口まゆみ
・「末裔」絲山秋子
・「酒のかたみに」監修 髙山惠太郎

「張形と江戸をんな」、江戸時代の性に対する女性のオープンさは意外です。
現代みたいに男女関係がチャラいというんじゃなく、ちゃんと自身の性欲に向き合っていたといいますか。
「パラダイス山元の飛行機の乗り方」、とにかく飛行機に乗るのが大好きな著者。
東京から名古屋に行くのにフランクフルトを経由したり、到着した空港から外に出ず乗ってきた飛行機でまた帰るなんて当たり前。(笑)
「主婦病」、タイトルにふと考えさせられました。
なるほど、これもまた“病”なのかと。
「かながわ定食紀行」、大阪在住の私にはなんら実用性のない神奈川県の定食屋紹介の本。
でもわかりますし伝わるんですよねぇ、定食屋好きな者としては。
「本で床は抜けるのか」、本を読まない人にとってはまったく異次元な話でしょうね。
しかし本好きにとっては深刻な話なのです。
「紀伊物語」、舞台はどっぷりと“路地”です。
その路地の終焉が描かれています。
「ランウェイ・ビート」、青春の熱さはいい。
しかし作者が無理をした痛々しさがなんとも悲惨。(笑)
「煮たり焼いたり炒めたり 真夜中のキッチンで」、外国のレシピ本から料理を紹介しておられます。
料理好きな翻訳者ならではかと。
「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」、いよいよ最終巻となりました。
巻を重ねるごとにちょっと最初のコンセプトからズレて小難しくなってしまったように思います。
「1985年のクラッシュ・ギャルズ」、私はプロレスにはまったく興味ないんですけど。
でもこういう裏のドラマというのはやはりいいですね。
「霧町ロマンティカ」、中年男性のリタイア後を描いた小説。
作者にとってさりげなく新しいジャンルに踏み込んでおられます。
「早春 その他」、作者にとっては珍しい現代小説。
貴重ですね。
「ニッポン全国酒紀行 酔っぱライター飲み倒れの旅」、ただ飲むだけでなく、しっかりと酒を造る人たちを取材し紹介しておられます。
ぜひともライフワークとして酒を造るいろんな人たちを取材していただきたいです。
「末裔」、いま自分が生きているこの世界は先祖からの歴史あっての現実なのか?
そんな認識を喚起させるような小説でした。
「酒のかたみに」、文学の歴史に名を遺した作家たちの酒。
昔の作家と酒ってなんでこんなにドラマチックなんでしょう。(笑)

で、今月の一冊を選ぶわけですが。
そうですねぇ、唯川恵さんの「霧町ロマンティカ」が思いのほか沁みたんですよね。
そんな大きな話ではないんですけども。
久しぶりに唯川作品を読んだせいもあるかもしれません。
今月はこれを選びます。

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2020年04月29日

4月の一冊

今月は14冊読みました。

・「食堂つばめ4 冷めない味噌汁」矢崎存美
・「人もいない春」西村賢太
・「忙しい日でも、おなかは空く。」平松洋子
・「負け逃げ」こざわたまこ
・「はたらくわたし」岸本葉子
・「世界のへんな肉」白石あづさ
・「柳生薔薇剣」荒山徹
・「英国一家、フランスを食べる」マイケル・ブース
・「ロマンス小説の七日間」三浦しをん
・「バカにつける薬」呉智英
・「シャーロック・ホームズ傑作選」コナン・ドイル
・「食は広州に在り」邱永漢
・「隣人を愛せよ!」古野一花
・「満願」米澤穂信

「食堂つばめ4 冷めない味噌汁」、あの世とこの世の境にある街を舞台にし、いろんな食べ物や登場人物のエピソードが出てきます。
でもちょっとマンネリですね。
「人もいない春」、やはり主人公はおなじみの北町貫太。
そしてあいかわらずのわがままっぷり、クズっぷりです。
「忙しい日でも、おなかは空く。」、タイトルからもわかるように食エッセイです。
でも食べ物だけでなくいろんな道具についても書かれているのが著者らしい。
「負け逃げ」、連作短編集。
ド田舎に住む人たちの閉塞感やアイデンティティといったようなものが描かれています。
「はたらくわたし」、エッセイストの日常が綴られています。
生真面目な人だなぁと思いました。
「世界のへんな肉」、世界を旅してその土地のいろんな肉料理を食べ歩いておられます。
珍しい肉を食べることよりも、言葉も通じないいろんな国を訪問することのほうが大変ではないかと。
「柳生薔薇剣」、なんとも話が大げさに展開していくのが醍醐味。
そのあたり西村寿行に影響を受けられたとか。
「英国一家、フランスを食べる」、今回は食べ歩きというより料理修行ですね。
料理学校を卒業し、実際にレストランで働いておられます。
「ロマンス小説の七日間」、翻訳家の主人公が私生活の影響もあり、現在訳している小説のストーリーをどんどん変えてしまうというお話。
思っていたほどの展開ではありませんでした。
「バカにつける薬」、評論家による世の中のバカどもを批判した一冊。
けっこう硬い内容だったりもしますが。
「シャーロック・ホームズ傑作選」、「まだらの紐」など有名な作品も収められていますが。
私にはどれも・・・・。
「食は広州に在り」、食については世界一ともいえる中国料理。
そんな中でも広州の料理についての蘊蓄が詰まった一冊。
「隣人を愛せよ!」、幼馴染みの男子がいきなり彼氏になって。
戸惑いつつもラブラブなお話でした。
「満願」、粒のそろった短編集です。
どの話にもひと捻りありました。

え~、今月はまあそこそこの読後感でした。
頭ひとつ抜きんでていたのが「柳生薔薇剣」。
以前から気になっていた作家さんで、ずっと以前に購入していたのをやっとこさ読んでみたのですが。
いや、もっと早くに読むべきでした。(笑)
読み終えて他の作品もまとめて数冊購入。
というわけで、今月の一冊は「柳生薔薇剣」に決定。

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2020年02月29日

2月の一冊

今月は14冊の読書となりました。

・「何がどうして」ナンシー関
・「よるのふくらみ」窪美澄
・「ミート・ザ・ビート」羽田圭介
・「変わる家族 変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識」岩村暢子
・「縁を結うひと」深沢潮
・「春琴抄」谷崎潤一郎
・「コンプレックスの行き先は」里崎雅
・「最終増補版 餃子の王将社長射殺事件」一橋文哉
・「明るい夜」黒川創
・「私の大好物 PART2」週刊文春 編
・「湘南シェアハウス」広谷鏡子
・「ベスト珍書 このヘンな本がすごい!」ハマザキカク
・「夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金時代の70年代」阿久悠
・「カオス」梁石日

「何がどうして」、毎度するどい指摘と消しゴム版画。
でも今回はどちらもいまいちな感がありました。
「よるのふくらみ」、兄弟と幼馴染みの女性の三角関係。
ありそうで実際はこんなのほとんどないと思うんですけどね。
「ミート・ザ・ビート」、いまいちタイトルと内容が合致せずな印象。
なにを書きたかったのか。
「変わる家族 変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識」、これを読むと今どきの若い主婦はと愚痴をこぼしたくなります。
他人の家庭とはいえ。
「縁を結うひと」、どれも在日朝鮮人・韓国人を主人公とした連作短編集。
日常のリアリティーを感じました。
「春琴抄」、ひたすら盲目の女に尽くし、自分の手で自らも盲目となる男の話。
実験的な文体で書かれています。
「コンプレックスの行き先は」、ぽっちゃり体形がコンプレックスな主人公。
そんな主人公を中学時代からひたすら好きでいてくれた男性と再会するという、ぽっちゃり女性にとっては非常にロマンのある(?)お話です。
「最終増補版 餃子の王将社長射殺事件」、事件から7年。
いまだに解決していない事件のドキュメンタリーです。
「明るい夜」、自分とはなんだろう、なにをしたいのだろう、居場所はどこなのだろう。
そんなことをふと思わせる小説でした。
「私の大好物 PART2」、著名人が自分の好きな飲食店の料理を紹介した一冊。
文章だけでなくオールカラーの写真が嬉しい。
「湘南シェアハウス」、老後の人生、第二の人生をよく書かれるこの作者。
私は好きです。
「ベスト珍書 このヘンな本がすごい!」、タイトル通り珍書を紹介した本です。
出版されるすべての新刊をチェックしているという著者がすごい。
「夢を食った男たち 「スター誕生」と歌謡曲黄金時代の70年代」、歌番組も少なくなった昨今。
まさしく70年代は歌謡曲の黄金時代でした。
「カオス」、新宿歌舞伎町を舞台にしたクライムノベル。
ただこの作者、やはり後半がね・・・・。

ではでは今月の一冊を。
印象が強かったのは「縁を結うひと」です。
今月はこれを選びます。

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2020年01月30日

1月の一冊

今月の読書は以下の14冊でした。
いつもより小説を多く読めました。

・「宇喜多の捨て嫁」木下昌輝
・「早起きのブレックファースト」堀井和子
・「H(アッシュ)」姫野カオルコ
・「評論家入門 清貧でもいいから物書きになりたい人に」小谷野敦
・「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」七月隆文
・「あのひとは蜘蛛を潰せない」彩瀬まる
・「跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ」川上健一
・「かけら」青山七恵
・「増補版 ディズニーランドの経済学」粟田房穂 高成田享
・「太陽がイッパイいっぱい」三羽省吾
・「花だより みをつくし料理帖 特別巻」高田郁
・「ごはんの力 素人庖丁記4」嵐山光三郎
・「熱中ラジオ 丘の上の綺羅星」嘉門タツオ
・「新野新の味ばなし あの人・この人 トーク50人」新野新

「宇喜多の捨て嫁」、ダークな時代小説でしたね。
でもそれがたまらない魅力で。
「早起きのブレックファースト」、ちょっと朝食にこだわった食エッセイ。
なにより朝食は1日の始まりですからね。
「H(アッシュ)」、まあタイトル通りといいますか、ちょっとエッチな短編集。
出来はイマイチでしたが。
「評論家入門 清貧でもいいから物書きになりたい人に」、評論家の著者がその実態を紹介しアドバイス。
それでもなりたいという人は後を絶たないでしょうねぇ。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」、軽いラノベかと思っていて敬遠していまして、まあ実際にそうでもあるのですが。(笑)
でも読んでみると引き込まれるものがありました。
「あのひとは蜘蛛を潰せない」、タイトルや内容に“蜘蛛を潰せない”なんて持ってくるのがこの作者のセンス。
これ以降の作品も読んでいきたいと思います。
「跳べ、ジョー! B・Bの魂が見てるぞ」、作者のデビュー作を含む短編集。
時代のせいもあるのか青いですけど、でも他の作品も読んで、青さがこの作者の魅力なんだなぁと思います。
「かけら」、人の付き合いの距離感といいますか、親子であっても身内であっても元カノであっても。
そんな微妙な距離を描いておられます。
「増補版 ディズニーランドの経済学」、開業から人気し続けているディズニーランド。
そんなディズニーランドの裏話的な内容です。
「太陽がイッパイいっぱい」、大阪を舞台にして解体作業という職業を取り上げておられます。
実にリアルで躍動感が素晴らしかった。
「花だより みをつくし料理帖 特別巻」、待ってましたの続編。
内容の面白さに関しては期待通りです。
「ごはんの力 素人庖丁記4」、シリーズ第4弾。
さすがにこれでもう打ち止めのようで。
「熱中ラジオ 丘の上の綺羅星」、嘉門タツオ(達夫)の自伝的小説です。
懐かしく感動しました。
「新野新の味ばなし あの人・この人 トーク50人」、いろんな著名人へのインタビュー集。
食についてのインタビューがコンセプトだったはずなのですが(?)、まったく主旨が逸れてます。

ではこの中から今月の一冊を。
今月は充実していましたねぇ。
「宇喜多の捨て嫁」、「花だより みをつくし料理帖 特別巻」、「熱中ラジオ 丘の上の綺羅星」がかなり有力だったのですが、今回は「太陽がイッパイいっぱい」を選ばせていただきます。
読みながら今月はこれだなと思えた作品です。
今月はこれで。

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