2019年01月31日

1月の一冊

今月の読書は以下の16冊でした。

・「マンガ家アシスタント物語」イエス小池
・「東電OL殺人事件」佐野眞一
・「モダンタイムス(上・下)」伊坂幸太郎
・「〈ジャイアント白田〉 最強の飲食店づくり」ジャイアント白田
・「日常の極楽」玉村豊男
・「新選組 幕末の青嵐」木内昇
・「天才 勝新太郎」春日太一
・「教科書に載っていないUSA語録」町山智浩
・「果つる底なき」池井戸潤
・「読む餃子」パラダイス山元
・「葬儀の日」松浦理英子
・「常識の世界地図」21世紀研究会編
・「言葉尻とらえ隊」能町みね子
・「デウスの棄て児」嶽本野ばら
・「東京すみっこごはん 雷親父とオムライス」成田名璃子

「マンガ家アシスタント物語」、32年間のアシスタント生活はどのようなものだったのか。
悲惨さはありませんけどね。
「東電OL殺人事件」、エリートOLがなぜ、という事件でした。
真実は闇のままです。
「モダンタイムス(上・下)」、プログラムを解明しようとしたばかりに襲いかかる不幸。
読み応え十分な一冊でした。
「〈ジャイアント白田〉 最強の飲食店づくり」、大阪で串カツ屋を営む元大食い選手の著者。
自身の店づくりのノウハウを語っておられます。
「日常の極楽」、本当の贅沢とは何か。
決して都会の便利な生活ではないですよね。
「新選組 幕末の青嵐」、新選組のいろんな人物にスポットを当てた構成。
土方の魅力が良かった。
「天才 勝新太郎」、勝新太郎といえばハマリ役の座頭市。
このような役者さんは今後出てこないかも。
「教科書に載っていないUSA語録」、アメリカでの様々な人物の発言を集めたコラム集。
笑ってしまいます。
「果つる底なき」、人気作家のデビュー作。
今後の活躍の片鱗がうかがえますね。
「読む餃子」、餃子を愛する著者の餃子山盛りな一冊。
美味しく楽しめました。
「葬儀の日」、短編集。
表題作はややシュールな雰囲気の作品でした。
「常識の世界地図」、国によって常識は違うものだなと。
正反対な場合もありますしね。
「言葉尻とらえ隊」、ニュースや新聞などの気になる言葉尻を取り上げたコラム集。
たしかに「ん?」と思うような言いまわしってありますよね。
「デウスの棄て児」、天草四郎を大胆な脚色で描いた作品です。
この作者らしい雰囲気ですね。
「東京すみっこごはん 雷親父とオムライス」、シリーズ第2弾。
ほのぼのとした中にも毎回趣向があります。

では今月の一冊をば。
小説はどれもよかったですね。
はずれがありませんでした。
その中でも上下巻の長さを感じさせず没頭して読めた「モダンタイムス(上・下)」でしょうか。
今月はこれを選びます。

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2018年12月29日

12月の一冊

今月の読書は14冊です。

・「握りの真髄 江戸前寿司の三職人が語る」文藝春秋 編
・「性的黙示録」立松和平
・「フランス流 美味の探求」鳥取絹子
・「人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった」戸部田誠(てれびのスキマ)
・「料理ノ御稽古」嵐山光三郎
・「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹
・「ああ、堂々の自衛隊」宮嶋茂樹
・「パルプ」チャールズ・ブコウスキー 柴田元幸 訳
・「Cボーイ・すくらんぶる」唯川恵
・「私の食べ歩き」獅子文六
・「窓際OL 会社はいつもてんやわんや」斎藤由香
・「てんのじ村」難波利三
・「アジアへごはんを食べに行こう」向山昌子
・「海の見える街」畑野智美

「握りの真髄 江戸前寿司の三職人が語る」、1994年の本ですが、「おけい寿司」の村瀬泰行氏は引退されたようで。
後には江戸前寿司屋の貴重な資料となる本でしょう。
「性的黙示録」、地味な話ではあると思うのですが、まったく退屈することなく読めましたね。
やはり立松和平だなと思いながら読みました。
「フランス流 美味の探求」、なんでもかんでも外国がいいと思うのは日本人の悪いところ。
しかし食に関してはフランスを見習うべきところは多々あります。
「人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった」、芸能人たちのさりげない(?)発言を取り上げてコメントしたコラム。
ひまつぶしにはいい本かと。
「料理ノ御稽古」、あの嵐山氏ですからけっこう無茶な料理かなと思ったのですが。
意外とまともでした。(笑)
「赤朽葉家の伝説」、女性三代を描いた長編小説。
読み応えありましたねぇ、とてもよかったです。
「ああ、堂々の自衛隊」、不肖・宮嶋のこれがデビュー作のようで。
自衛隊側に立った堂々の主張、実にあっぱれです。
「パルプ」、伝説の(?)カルト小説。
しかしこれブコウスキーじゃなくてどこかの新人が書いたとしたらどのように評価されたのかな。
「Cボーイ・すくらんぶる」、古き良き時代のコバルト小説です。
時代は感じさせますが、でもあのころのティーンズ小説はよかったなぁ。
「私の食べ歩き」、作家の食エッセイです。
いろんな作家が食エッセイを書いておられますけども、私はこの作品にはとても心地よさを感じました。
「窓際OL 会社はいつもてんやわんや」、一流企業OLのほんまかいなと思うような爆笑エッセイ。
次作も楽しみに読みますよ。
「てんのじ村」、大阪は西成を舞台とした売れない芸人たちの物語。
直木賞受賞作ですが、まあそれなりにという印象でしたね。
「アジアへごはんを食べに行こう」、ごはんが好きでアジアが好きな著者の食べ歩き。
うん、いいなぁと思いますね。
「海の見える街」、ふっとどこかの街の日常を捉えたかのような物語。
でもどこの誰にもそれなりのドラマはあるんですよね。

では12月の一冊を。
今月読んだ中から一冊を選ぶわけですが。
これ、なかなか難しいんですよね。
文学賞のように今回は該当作なしというのもありで、そうすればとてもラクですがそういう逃げを打つわけにもいかず。
といっても勝手にこんなことをやって何を言ってるんだと怒られそうですが。
そうそう「これは!」という本に出合うわけでもないんですよね。
でも今月手応えあったのが「赤朽葉家の伝説」。
こういう作品に出合うと「決まりだな」と思えます。
というわけで今月の一冊は「赤朽葉家の伝説」です。

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2018年11月29日

11月の一冊

今月は以下の14冊を読みました。

・「お昼ごはん、何にする?」こぐれひでこ
・「樹下の家族」干刈あがた
・「小森生活向上クラブ」室積光
・「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」松本修
・「居酒屋おくのほそ道」太田和彦 画=村松誠
・「書店ガール5 ラノベとブンガク」碧野圭
・「アダルト系」永江朗
・「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」門井慶喜
・「みんないってしまう」山本文緒
・「活字の海に寝ころんで」椎名誠
・「超高速! 参勤交代」土橋章宏
・「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」丸元淑生
・「つるかめ助産院」小川糸
・「〈超〉読書法」小林信彦

「お昼ごはん、何にする?」、食べ歩きエッセイなのですが、お昼ごはんというところがいい。
なんだか肩の力が抜けている気がします。
「樹下の家族」、時代を感じさせる内容というか作風だと思います。
今ではちょっとつらいか。
「小森生活向上クラブ」、軽い調子でトントンと書かれていますが、実は内容はすごく恐ろしい。
現代版必殺仕事人。(笑)
「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」、アホ・バカの起源をよくもまあここまで深く考察されました。
力作です。
「居酒屋おくのほそ道」、俳句を詠みつつ居酒屋巡りの旅。
酒のウェイトがほとんどだったりして。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」、今回は若い店長の成長、そしてラノベ界の裏側も描かれています。
シリーズの最初から比べると世代交代の感がありますね。
「アダルト系」、アダルトでマニアックな人たちを取り上げています。
どんな世界にも情熱を傾けている人はいるのだなと。
「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」、美術が好きな人にはいいでしょうね。
ただ美術探偵というネーミングがちょっとダサ・・・・。
「みんないってしまう」、人は生きていく中でいろんなものを失っていきます。
しかしまた得るものもあると。
「活字の海に寝ころんで」、いろんな本を紹介していますが、書評というよりはエッセイですかね。
椎名誠らしいセレクトだと思います。
「超高速! 参勤交代」、参勤交代を終えたばかりにもかかわらず、またもやお上より5日以内に出仕しろとの無茶なお達し。
波乱万丈な道中ではありますが、決してドタバタコメディではありません。
「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」、食事というのは健康のいちばん根本であるはずなのですが、そのような観点から気を使っている人はなかなかいません。
ダイエットとやらで間違った気の使い方をしている人は多いですが。
「つるかめ助産院」、南の島を舞台に人との出会いや別れが描かれています。
ほのぼのとした雰囲気がいい。
「〈超〉読書法」、ブックガイドとして読む分にはいい。
やや高飛車な物言いが気になりますが。

さて今月の一冊。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」、「超高速! 参勤交代」、「つるかめ助産院」が最終候補です。
「つるかめ助産院」はよかったのですがラストがどうしても納得いかない。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」もよかったのですが無難なよさといいますか。
ここはやはり設定の面白さやいろんな要素を盛り込んで楽しませてくれた「超高速! 参勤交代」を採りたい。
ということで今月の一冊はこれです。

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2018年10月30日

10月の一冊

今月の読書は13冊です。

・「流転の魔女」楊逸
・「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」富澤一成
・「鹿男あをによし」万城目学
・「わが闘争」角川春樹
・「英国一家、ますます日本を食べる」マイケル・ブース
・「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」野村美月
・「猟銃・闘牛」井上靖
・「味覚日乗」辰巳芳子
・「ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実」松本博文
・「赤めだか」立川談春
・「親友の条件」久石ケイ
・「いとしいたべもの」森下典子
・「鴨川食堂」柏井壽

「流転の魔女」、構成は面白いとは思います。
しかし成功してますかどうか。
「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」、邦楽の歴史が楽しめます。
歌は世につれ世は歌につれ・・・・。(笑)
「鹿男あをによし」、奈良という舞台を巧みに活かしたエンターテイメントでした。
作者らしいと思います。
「わが闘争」、元祖カリスマ編集者の半生記といいますか。
UFOなんて出てくるあたりがもう。
「英国一家、ますます日本を食べる」、イギリス人家族が食べ歩いたニッポン。
2作目のせいか新鮮さはなく、ちょっと白けて読みましたが。
「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」、ラノベの業界話とも読める青春小説。
設定が面白く感動もありました。
「猟銃・闘牛」、球場で闘牛大会を実現させようという主人公。
時代だなとは思いましたが古臭さはなかったです。
「味覚日乗」、季節の素材を使って心を込めて料理を作る。
そんな当たり前のことが当たり前でなくなってしまった昨今を思います。
「ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実」、人間とコンピュータ、どちらが将棋が強いのか。
コンピュータ将棋の進化とvs人間との遍歴がよくわかる一冊です。
「赤めだか」、現在を代表する人気落語家のエッセイ。
内輪話が楽しめます。
「親友の条件」、エタニティにしてはやや暗いといいますか重いといいますか。
まあ中にはこういうのもあっていいでしょう。
「いとしいたべもの」、メロンパンやオムライスなど。
身近な食べ物への著者の愛しさを感じさせてくれます。
「鴨川食堂」、思い出の食を探し出し再現する料理人。
続編も出ていますので今後に期待しましょう。(笑)

さて今月の一冊をば。
「鹿男あをによし」と「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」が候補ですね。
「鹿男あをによし」はさすがの万城目学だと思います。
舞台となる土地を活かした世界観は作者の持ち味ですね。
読み応えもありました。
しかし私は「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」を推したい。
ラノベなので万人受けはしないでしょうけど、私的にはきましたね。
ということで今月の一冊は「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」です。

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2018年09月30日

9月の一冊

今月は14冊読みました。

・「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」角岡伸彦
・「時の旅」西村寿行
・「オムライスの秘密 メロンパンの謎 人気メニュー誕生ものがたり」澁川祐子
・「マサヒコを思い出せない」南綾子
・「キッチンが走る! フランス・イタリア料理篇」NHK「キッチンが走る」制作班[編]
・「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」松尾貴史 著 しりあがり寿 画
・「きみは誤解している」佐藤正午
・「編集者放浪記」高田宏
・「銀二貫」高田郁
・「味に想う」角田房子
・「女ざかり」丸谷才一
・「小泉放談」小泉今日子
・「旨いメシには理由がある 味覚に関する科学的検証」都甲潔
・「中国怪食紀行 吾輩は「冒険する舌」である」小泉武夫

「ゆめいらんかね やしきたかじん伝」、関西で人気だったやしきたかじんの生涯を描いたノンフィクション。
面白い人物ではありましたが、そんなに大きな扱いをするほどかなとも思います。
「時の旅」、西村寿行らしさのある作品ではありましたが、スケールはもひとつでしたね。
ちょっとおとなしい印象でした。
「オムライスの秘密 メロンパンの謎 人気メニュー誕生ものがたり」、身近な食べ物のルーツを追った一冊。
きっちりと資料を追求する姿勢がいい。
「マサヒコを思い出せない」、もひとつ一線を越えられていないなと。
もどかしい作家さんです。
「キッチンが走る! フランス・イタリア料理篇」、テレビ番組の書籍化。
カラー写真がふんだんに使われており、見やすかったです。
「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」、宇宙人、幽霊、超能力、いるのかいないのか、あるのかないのか。
まあ笑ってしまうのがほとんどでしょう、というのを確認できる一冊。
「きみは誤解している」、競輪を取り上げても競輪そのものではなくそのギャンブル性に魅せられた人たちを描くのが佐藤正午。
いつもながら飄々淡々とした文章がいい。
「編集者放浪記」、一昔前の編集者の自伝。
編集者という仕事に対しての真摯な姿勢がうかがえます。
「銀二貫」、ベタな話かもしれません。
ですがきっちりとツボを押さえた話作りの上手さにしっかりと読ませられました。
「味に想う」、外国での生活が長かった著者。
古き良きヨーロッパといった雰囲気を感じさせます。
「女ざかり」、企業小説や政治小説にもなりそうな題材ですが、ユーモア小説といった体に仕上がっています。
作者の余裕というか奥行きを感じさせる作品です。
「小泉放談」、50歳を過ぎて何を思い、目指すのか。
楽しく語られています。
「旨いメシには理由がある 味覚に関する科学的検証」、料理や味覚というのは科学(化学)です。
それをきっちりと教えてくれる一冊。
「中国怪食紀行 吾輩は「冒険する舌」である」、これで何冊目かはわかりませんがいつもながらの小泉センセイ。
楽しく読ませていただいております。

では今月の一冊を選んでみましょう。
ん~、候補としましては2冊です。
「銀二貫」と「女ざかり」。
どちらも世界に浸れました。
が、ストレートに心に響いたということで「銀二貫」でいきましょう。
決定。

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