2016年11月01日

「書店員の恋」梅田みか

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書店で働く今井翔子は26歳。

一流シェフを目指している水田大輔という彼氏がいます。

大学時代からバイトをしていたフレンチレストランが閉店し、現在はファミリーレストランでバイト中。

ですが最近の大輔には覇気がありません。

夢をあきらめてこのままファミレスの社員になってしまいそうな気配です。

お金がどうの週休二日がどうのという現実的で投げやりなことばかり口にする大輔に、翔子は重い気分になります。

そんなとき翔子の目の前に現れたのがケータイ小説のベストセラー作家、青木譲二。

譲二から積極的なアプローチを受け、翔子の心は揺れます・・・・。

2人の男性のあいだで心を迷わせる恋愛小説であり、書店員という仕事に打ち込むお仕事小説であり、成長の物語でもあります。

恋と仕事、夢と現実、愛かお金か。

女性が主人公の恋愛小説ってつねにこのテーマを抱えていますよね。

お決まりのテーマではありますが、それはつまり普遍的でもあるということ。

誰しも心当たりあるゆえに共感もあるのでしょう。

男性はもっとあっけらかんとしてますけどね。

ところでケータイ作家の名前が青木譲二ってどうよ。(笑)

ラベル:小説
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2016年10月18日

「ショコラティエの勲章」上田早夕里

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絢部あかりが売り子をしている店は神戸の老舗和菓子店〈福桜堂〉。

その2軒隣には最近オープンしたショコラトリーの〈ショコラ・ド・ルイ〉があります。

バレンタイン間近のある日、昼休みに〈ショコラ・ド・ルイ〉に出かけたあかり。

賑わう店内で女子中学生たちの万引きを目撃します。

その事件をきっかけに〈ショコラ・ド・ルイ〉のシェフ長峰和輝と親しくなり、いろんな出来事に関わっていくのですが・・・・。

「ラ・パティスリー」シリーズの番外編ですね。

「ラ・パティスリー」や「菓子フェスの庭」の舞台となっているのは〈ロワゾ・ドール〉という洋菓子店。

〈ショコラ・ド・ルイ〉はその〈ロワゾ・ドール〉のショコラ・ルームを独立させた店です。

他の2作と違ってこちらは連作短編のミステリー仕立てとなっています。

ただちょっと話の持っていきようが苦しいですかね。

第一話「鏡の声」の万引きの種明かしは理屈が過ぎますし、そのわりには無理がある。

いや、無理を理屈で抑え込もうとしているのか。

第二話「七番目のフェーヴ」にしても普通そんなことしないだろと。

話の創り方が強引過ぎるのでは。

番外編ということで本編とは違った味付けにしたのでしょうが、成功しているようには思えません。

ただ第四話「約束」、第六話「ショコラティエの勲章」などミステリー色の薄い作品はまずまずの印象。

やはりこういう方向のほうがいいと思いますけどね。

ところでシリーズの続編は出ないんでしょうか。

ラベル:グルメ本 小説
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2016年06月14日

「噂の眞相七月別冊 噂の匿名座談会」

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1979年から2004年まで刊行されたスキャンダル雑誌「噂の眞相」。

その25年間途切れることなく続いた名物連載が「週刊誌記者匿名座談会」です。

政治、芸能界、文壇、スポーツ界、あらゆるジャンルの舞台裏を暴露し続けてきたこの企画。

タイトルどおり匿名で他誌では書けないような情報を暴いてきました。   

取り上げられた当事者たちはさぞかし動揺し、怒り、赤面したことでしょう。

そして次は自分かと戦々恐々する人たちも多数いたかと。

よくもまああれだけの情報を集めてきたものです。

それらをまとめて読めるお得な一冊がこの本。(笑)

といっても再録ではなくほとんど全面的に座談会をやり直したようですが。

「噂の眞相」といえば他にも名物連載はいろいろとありましたね。

足立三愛の描くとびら絵はお下劣ですがユーモアがありました。

柱に掲載されていた一行情報なんてのもしょーもないネタがあったりして笑えました。

毎月楽しみにしていたんですけどね。

休刊してしまったのはとても残念です。

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2016年04月27日

「きつねうどん口伝」【松葉屋主人】宇佐美辰一 【聞き書き】三好広一郎 三好つや子

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きつねうどん。

うどん屋にはいろんなお品書きがありますけど、私の住む大阪ではいちばんの定番はやはりきつねうどんです。

きつねうどんの発祥には諸説あるのですが、この本で紹介されている大阪南船場の「松葉屋」(現在は「うさみ亭マツバヤ」)が元祖とされています。

その「松葉屋」二代目主人の宇佐美辰一氏に聞き書きしたのが本書です。

いやぁ、すごいこだわりですね。

素材といってもいろいろあります。

小麦粉、昆布、節、水、塩、砂糖、みりん、醤油・・・・。

そして道具。

もちろん技術も必要です。

それぞれにここまでこだわるかというほどの熱意があります。

それらの秘訣を惜しみなく公開しておられます。

こんなのを読むとうどん一杯といえどもおろそかにはできませんね。

さっそくこの店のきつねうどんを食べに出かけたいという気になりました。

ラベル:グルメ本
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2016年01月22日

「冷蔵庫で食品を腐らす日本人 日本の食文化激変の50年史」魚柄仁之助

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現在冷蔵庫のない家庭はまず存在しないでしょう。

しかもメーカーは容量を誇り、どんどん巨大化しています。

はたしてそんな巨大な冷蔵庫が必要なのでしょうか。

今すぐ必要でない食品をなんでもかんでも買い込み、冷蔵庫で保存する。

挙句の果てその食品は忘れられ冷蔵庫の隅、冷凍室の底に追いやられ消費期限切れとなり腐敗させてしまう。

そのような現状を嘆き指摘しているのがこの本です。

著者は職業柄よその家の冷蔵庫を覗くことがよくあるそうですが、いつ購入したかわからない肉が腐っていたり、使いかけのドレッシングの期限が3年前だったり。

これって誰もが心当たりあるのでは。

調味料や瓶詰めの食料品なんてありえますよね。

使っている途中でいつのまにか存在を忘れ、気が付いたときには期限オーバー何ヶ月とか。

肉、魚、野菜などでも安売りしているとつい買ってしまう。

でも結局使わず生ゴミに・・・・。

もったいない話です。

安いからといって使うあてもないのに購入すると結局は銭失いになってしまいます。

使う分だけ購入する。

もちろん一度では使い切れない食品もありますから、そういうのは使い切るまで新しい食品を購入しない。

私は心掛けています。

そうすれば冷蔵庫も消費するまでの一時保存の役割でしかないわけですから、そうそう大きなものはいらない。

つねにびっしりと冷蔵庫を満たしておかなければ気が済まないという人は、この本を読んで考えを改めるべきではないでしょうか。

ラベル:グルメ本
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