2015年05月08日

「日本の文化人 日本をダメにするタレント文化人を斬る!」噂の眞相別冊

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日本には『文化人』と呼ばれる人がいます。

でも文化人っていったいなんなんでしょうね。

曖昧なカテゴリーです。

作家、評論家、ジャーナリスト、教授・・・・。

それらしき肩書きがあり、マスコミで意見を主張すれば取りあえずは文化人なんでしょうか。

そんな文化人にもいろんな人がいまして、ろくでもない連中をぶった斬るという趣旨な本です。

これは「噂の眞相」の増刊号でして、内容はやはりそれなりです。

ビシバシと痛快な部分もあるのですが、反権力、反体制、左寄りな思想の本ですから、批判の対象となるのは当然その反対側の人たちですよね。

まったくその通りと思うのもあれば、なにがなんでもケチをつけてやろうというような強引なのもあります。

でもまあ、小林よしのりや大江健三郎、村上春樹なんてどんどんやっつけたれと思いますけどね。(笑)

これはこれであり。

でも鵜呑みにしてはいけません。

あくまで読み物として楽しむべく。

巻末には『文化人』の住所、電話番号がずらりと公開されているのですが、いいんですかね、これ。

出版は1998年。

現在ほど個人情報がどうこううるさい時代ではなかったですけど、それにしても。

さすが「噂の眞相」。(笑)

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2015年04月27日

「恐怖への招待」楳図かずお

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ホラー漫画の第一人者、楳図かずおが“恐怖”をテーマに語った本です。

なぜ人は“恐怖”を感じるのか。

どういうときに怖いと思うのか。

著者の幼少の経験や感性から分析しておられます。

そして今までに発表してきた作品の意図など。

ただ読んでいてあまり“恐怖”について語っておられるという気はしませんでしたね。

どちらかというと自身の漫画の方法論を明かしておられるという気がしました。

しかし自身の漫画というのがホラーなわけで、そういう意味では“恐怖”を語っておられるには違いありません。

創作ノートや短編漫画も収録されており、楳図作品のガイドブックともいえます。

ラベル:漫画本
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2014年08月24日

「菓子フェスの庭」上田早夕里

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「ラ・パティスリー」の続編です。

あれから5年後。

神戸の西富百貨店が『お菓子のフェスティバル』というのを企画します。

京阪神のいろんな洋菓子店の商品を会場に集めて客に楽しんでもらおうという催しです。

担当者は武藤隆史。

実は武藤は甘いものが大の苦手なのですが、上司に強引に担当を言い渡されます。

スイーツに詳しい緒方麗子の協力を得ながらいろんな店を訪れるのですが、そんな中で森沢夏織の勤める洋菓子店<ロワゾ・ドール>に出会います。

そこで出してもらったお菓子は、甘いのが苦手な武藤のために夏織が特別に作ったオリジナルレシピのウフ・ア・ラ・ネージュ。

武藤はそれを気に入り、<白いお菓子>という条件で夏織にフェスティバル用のお菓子の製作を依頼します・・・・。

今回は武藤にメインの視線が置かれ、夏織の奮闘に期待しつつほのかに恋心を持つという展開です。

そんなところに市川恭也が東京から帰ってきて。

恭也はこちら神戸で店を出すつもりで、夏織は<ロワゾ・ドール>を辞めて恭也の店で働くことを決心します。

武藤としてはあまり面白くない。

恭也の下で仕事をするようになると現在の夏織のセンスが変わってしまうのではないかという懸念を持つ武藤。

しかしそれよりも恭也に対する嫉妬でしょうか。

今回は前作に比べてパティシエの仕事がしっかりと描かれていたように思えます。

ただ恭也の書き込みがちょっと浅かったかなと。

記憶喪失の件はどうなったのでしょう。

まあ今回は武藤がメインでもありますしね。

これは当然第3弾が出るでしょう。

楽しみにしています。

ラベル:グルメ本 小説
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2014年08月14日

「フレンチの達人たち」宇田川悟

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フランス料理。

その響きは優雅で高級感があります。

バブルの頃はそれこそフレンチ全盛でした。

支えていたのは接待族です。

しかしバブルが弾けて需要が激減し・・・・。

この本では16人のフランス料理シェフが紹介されています。

バブルが弾け、イタリアンやエスニックといったジャンルが注目を集め、そんな状況でそれぞれのフレンチシェフたちはどうなのかと。

さすがにここで紹介されているシェフたちは筋金が入っています。

もちろん苦しい思いはしてこられたでしょうが、やはり地力が違う。

今でこそ料理人という職業は脚光を浴びていますが、昔はそんなに評価されていない職業でした。

しかしそんな状況の中で料理人という職業を選択し、今のように気軽に海外に行けないような時代にフランスに渡り本場のフランス料理を勉強した人たち。

本当に料理が好きだったんでしょうね。

そんな人たちが現在の日本のフランス料理の礎を築かれたわけです。

この本で紹介されているシェフは錚々たる顔ぶれです。

石鍋裕、三國清三村上信夫根岸規雄、中村勝宏、ジャック・ボリー、井上旭、ジョエル・ロブション、上柿本勝、斉須政雄北島素幸高橋徳男、鎌田昭男、熊谷喜八、勝又登、平松宏之。

フランス料理に興味ある者にとって知らない名前はありません。

皆さんご自身の経験や考えを述べておられます。

この本でも触れられているのですが、日本人は間違った形でフランス料理を受け入れてしまっています。

上辺だけを輸入し、文化をまったく理解していないと。

ブランド物も同じですね。

その辺のオネーチャンが、それこそ女子高生が平気でブランドの服や装飾品を身につけている。

フランスではありえません。

そのブランドを身につける、そのレストランで食事するというのがどういうことなのか、ちゃんとわきまえています。

星付きのレストランなんて一生行かない人が多数です。

でも日本では猫も杓子も・・・・。

話が逸れました。

まあそういう客層も含めて日本のフランス料理です。

そういう状況で苦闘するフレンチシェフたちの声を聞く(読む)ことができる貴重な一冊です。

ラベル:グルメ本
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2013年12月09日

「蠅の王」ウィリアム・ゴールディング

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イギリスの少年たちが乗った飛行機が攻撃を受け、無人島に不時着します。

大人は誰もいません。

子供たちは隊長を選び最初のうちは秩序ある生活をしていたのですが、やがて対立が起きます。

烽火(のろし)をあげ続けて通りかかる船に発見救助してもらうのを第一と考える、穏やかなタイプのラーフ。

そのようなことにはあまり関心がなく狩猟隊を組んで狩りばかりしている、攻撃的なタイプのジャック。

対立は深まりジャックの側には狂気さえ芽生え、ついには殺戮まで行われてしまいます・・・・。

子供たちだけで生活をしていくという孤島ものです。

組織が結成されたり対立が起こったり、生活していくための知恵を絞ったり。

まあ当然のストーリー展開なわけですが、それはそれでいいとしましょう。

ただ私が納得できないのが根本の設定です。

飛行機が不時着したということなのに、なぜその飛行機がないのか。

少年たちを降下させてからどこかに飛んでいったというようなセリフがありますが、パラシュート部隊じゃあるまいし。

風で飛んでいったというようなセリフもありますが、そんなアホな。(笑)

そして不時着したのなら操縦士他の大人たちが何人かはいるはずでしょう。

それがいない。

そのあたりが大雑把で、孤島での子供たちだけの物語を書きたいがため、取ってつけたような舞台を用意されてもなぁという印象です。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 『う』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする