2017年08月16日

「江口寿史の正直日記」江口寿史

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マンガ家江口寿史の日記です。
「正直日記」は1999年~2002年。
「編集長日記」は1994年~1996年。
そして「金沢日記」の3部仕立てです。
厚さ約4センチ。
辞書のように分厚い。
ページ数は約550ページほど。
「正直日記」の内容はなにがどうってわけでもなく、日記ですからただひたすら著者の日常を書いているわけで。
しかしこれが面白いんですね。
そこらのオッサンではなくやはり江口寿史の日常ですから。
当然横のつながりでいろんなマンガ家の名前が出てきます。
行きつけの店で飲んでいると泉晴紀や久住昌之とり・みきといった人たちが居たり、ぶらりとやって来たり。
そのような内輪ネタが読んでいて楽しい。
意外といしかわじゅんがあまり出てこなかったな。
「編集長日記」は著者が「COMIC CUE」というマンガ誌の編集長になり、その経過を書いた日記です。
豪華なメンバーに原稿を依頼し、取り立て、苦労する様が書かれています。
「金沢日記」はマンガで描かれており、付録のような感じですね。
13年ぶりにマンガ家として復活した山上たつひこの復帰作「中春こまわり君」のアシスタントとして、著者、泉晴紀、田村信の3氏が金沢の山上氏の下に参上する話。
どれも楽しく読ませていただきました。
しかし江口氏の日記がなぜ河出書房新社から・・・・?
ラベル:漫画本
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2017年03月29日

「大衆食堂パラダイス」遠藤哲夫

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大衆食堂って最近ほとんど見かけなくなりましたね。
地域にもよるんでしょうけど。
お昼ごはんをやっている店でも食堂ではなく夜の店が昼はランチやってますという形式がほとんどです。
もしくは中華や、うどん・そばなどそれぞれの専門店。
大衆食堂の洋風化したのがファミリーレストランということになるんでしょうか。
定食に特化した店としては「大戸屋」や「やよい軒」、「街かど屋」などがありますが、大衆食堂の雰囲気はないですね。
チェーン店ではありますが、「まいどおおきに食堂」なんかがいちばん正統に大衆食堂の流れを受け継いでいるのかもしれません。
自分でいろいろとおかずを選ぶというスタイルですね。
さて、本書では昔ながらの大衆食堂を数多く紹介し、著者の思いや大衆食堂の変遷などについて語られています。
白黒ですが写真も多数掲載されています。
やはり外観がいいですね。
暖簾や外壁にしっかりと「大衆食堂」と書かれています。
年季の入った暖簾や看板、テント、色褪せたウィンドウのサンプル。
店内には壁にずらりと貼られたお品書き。
鄙びた雰囲気ながらも飯時にはおっさん連中がわんさと押しかけ、ガッツリとメシを食っていく。
いいじゃないですか。
小洒落た店よりも私はこのような店のほうがいい。
カフェめしなんて食った気がしませんもんね。
昔懐かしよき日本という気がします。
著者が熱く語る気持ちもよくわかります。
うんうん。(笑)
ラベル:グルメ本
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2017年03月03日

「枝元なほみの料理がピッとうまくなる」枝元なほみ

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人気料理研究家のレシピ&エッセイです。
レシピでは料理のちょっとしたコツですね。
ひとつの料理からレパートリーを増やす方法、甘辛い和風味なら酒・みりん・醤油が1:1:1とか。
酢の物の味つけの割合とか。
ま、ひとつのパターンを覚えておくと何かと応用が利きます。
エッセイでは著者がどのようにして料理研究家になったのかということが書かれています。
他の料理研究家もそうなんですけど、はなっから料理研究家になろうとしてなった人って意外といません。
現在の若い人たちは最初から目指しているというパターンが多いでしょうけど、栗原はるみにしろ有元葉子にしろ、ふとしたきっかけで料理の腕を買われて仕事を依頼されるようになったというのが多いですね。
この本の著者も劇団のまかないをやりーの、飲食店をやりーのしているうちにこの業界の手伝いをするようになり・・・・というパターン。
才能(キャラ)のある人は自然とそのように導かれていくということでしょうか。
最終章は文庫版のためにということで、単行本から8年後の活動を書いておられます。
農業やビッグイシューへの参加について。
そして食育についても綴られています。
ラベル:グルメ本
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2017年02月23日

「中国で、呑んだ! 喰った! キゼツした!」江口まゆみ

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通訳やコーディネーターを一切介さず、丸腰で現地の人の中に入って、酒を飲んでくる。
これが著者の取材のモットーだそうです。
しかも中国の奥地にまで出かけていくのですからハンパではありません。
少数民族の多い南部へと旅立ち、言葉が通じないながらも身振り手振りで現地の人に地酒を所望し、一緒に飲んで酔っぱらう。
実に豪快ではないですか。
土地柄ということもあるのでしょうか、読んでいますと皆さん快く受け入れてくださっているようです。
やはり酒は人をつなぐのでしょうか。(笑)
よく飲み屋なんかで初めて会った見ず知らずの人と仲良くなって盛り上がったりしますもんね。
それの国際版といいますか冒険版といいますか。
私など小心者で出不精なのでこんな行動はぜったいに無理です。
ちなみにこの本で紹介されている白酒の高級酒『五粮液』は、著者が日本に紹介したとのこと。
しかし知名度アップとともに値段が高騰してしまったとか。
本書で紹介せず、隠れた中国の銘酒としておいたほうがよかったかもと、ちょっと後悔しておられたり。
そう、こういうことってありますよね。
紹介するとハイエナのように一気にたかってくる人たち。(笑)
一般には知られていなかったお気に入りの店なんかも、ネットで紹介したとたんわやくちゃにされます。
土足で踏み込んでくるような連中の多いこと。
私も何度もそういう経験がありますね。
それはともかく、この著者、現地の人に交じってよくもまあ飲んで食べたことよ。
あっぱれ。
ラベル:グルメ本
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2017年01月12日

「給食のおにいさん」遠藤彩見

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佐々目宗は調理師。
数々の料理コンテストで優勝しているほどの腕前です。
しかし我の強さが災いし勤めていた店と揉めて辞め、その後もレストランやビストロなどいろんな店を渡り歩いてきましたが、やはり居場所がありません。
それならばと自分で小さなビストロを開きましたが、店を火事で失ってしまいました。
もう店に勤める気にはなれず、インターネットで臨時給食調理員の募集を見つけます。
というわけで、小学校の給食調理場で働くことになった宗ですが・・・・。
腕に覚えのある料理人が小学校の給食を作る立場になって・・・・という内容です。
展開としてはまったく予想通り。
プライドのある料理人が最初は学校給食を馬鹿にしていたものの、実はそんな生易しいものではなかったという話ですね。
で、だんだんと給食という仕事に目覚め始めると。
もちろんそこには子供たちとのコミュニケーションが存在します。
給食に関わる子供たちとのいろいろな問題をクリアしていく、という内容です。
ここがこの作品の読ませどころとなります。
元カノが今や有名店のシェフになっていたりという対比もあったりして、主人公のコンプレックスや焦燥感なども描かれています。
素直に楽しめる小説でしたね。
大まかには設定そのままのストレートな内容ですが、しかしその中でいろいろと心に滲みるものもありました。
シリーズとして続編も出ていますので、追いかけていきたいと思います。
ラベル:小説 グルメ本
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