2016年02月05日

「女面」円地文子

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夫を亡くしたあとも短歌雑誌を主宰する姑の三重子と一緒に暮らしている泰子。

まだ若く美しい泰子に伊吹と三瓶という男たちが思いを寄せます。

泰子もその二人に対してはまんざらでもない態度を取るのですが、どうも煮え切りません。

どうやら三重子の影響が大きすぎるようです。

やがて泰子は伊吹と男と女の関係になります。

しかしそれにも三重子の意図があったのです・・・・。

この作品で描かれているのは三重子と泰子という女のしたたかさと怖さです。

作中で三重子が源氏物語について書いた随筆があるのですが、これが三重子の恋愛観・人生観であり、その奥には作者の主張があります。

女性の登場人物でもうひとり三重子の娘で春女という女がいるのですが、白痴という設定です。

この春女がいろいろと含みのある三重子や泰子と対照的であり、何も考えることなくただ雌としての存在として描かれています。

そんな女たちに男たちは振り回されるわけですが、やはり女のほうが一枚も二枚も上手なんだなと思わされます。

裏のある女に比べたら単純な男なんてかわいいものです。(笑)

ただ三重子が泰子と春女を使ってまで実行する企みの執念が私にはわからない。

そんなことしたからってどうなるの? という思いです。

ラベル:小説
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2015年08月20日

「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 実践編 糖質制限食の応用法」江部康二

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糖質制限。

以前からありましたけども特に最近よく聞く言葉です。

インパクトのあるCMで話題の某ダイエットジムでもこれを実践しているようですね。

本書は「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 糖質制限食のすすめ」の続編です。

こちらはダイエットではなく糖尿病に対しての糖質制限食のすすめですが。

前書がかなり評判となり、著者の勤務しておられる病院も訪れる患者さんが数倍になったとか。

なぜ糖質制限食が糖尿病にいいのか。

これはもうごく当たり前のことで、血糖値を上げるのはたんぱく質でもなく脂質でもなく糖質だけであるということ。

なので糖質を含む食品を避けましょうということなんですね。

ところが今までの糖尿病患者の食事はカロリーと脂質を制限重視したもので、血糖値に影響のある炭水化物などの食品に配慮していないことを指摘しておられます。

メインとなるのが日本人の主食となるごはん。

米ですね。

その他うどんやパンなどの糖質を多く含む炭水化物が槍玉となってきます。

こういう食品は避けましょうと。

野菜にしても芋類なんてだめですね。

逆にいえば炭水化物を含まないステーキなどはまったくOKとのこと。

糖尿病に関しては問題ないというのです。

血糖値を上げませんから。

アルコールもビールや日本酒はだめ、しかしウイスキーや焼酎などの蒸留酒はOK。

糖尿病というと食事制限がつらい病気です。

しかしこの本を読みますと、もっと食事に自由があるんだという希望を持つことができます。

ここに書かれていることをどう受け止めるかはもちろん読む人の自由。

私もどうこう言えるような知識や経験はありません。

ただ個人的に思うのですが、最近やたら炭水化物が悪者扱いされているのは不満です。

特に米について。

ごはんですね。

糖尿病になった人は炭水化物のせいでそうなったのかよと。

違うでしょう。

きっちりと和食の一汁三菜の食事をして糖尿病になったんですかと。

それとは程遠いジャンクな食べ物で暴飲暴食して糖尿病になって、いまさらその原因ではないごはん(炭水化物)を悪者扱いし、避けましょうなんてどうなんでしょう。

ダイエットをしている人たちに対してもです。

おまえがデブなのはごはん(炭水化物)のせいではないよと。

自分の食生活や行動を見直してからもの言えと。

ただ、そのようになってしまったのならば、この本に書かれている糖質制限食というのは理論的に有効ではないかと思います。

ラベル:グルメ本
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2015年07月25日

「離情」円地文子

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茉莉子は日本の短大を出てアメリカに留学しています。

両親からの仕送りも受けず、ベビーシッターなどのアルバイトをしながら遊ぶこともなく真面目に勉強をしている女性です。

将来日本とアメリカの架け橋になるような仕事ができればいいという夢を持っています。

そんな茉莉子に惹かれている2人のアメリカ人。

日本の文化に興味を持つ白人のスカーレンと黒人のベスです。

2人に求愛されますが結局は日本人の曾根の愛を受け入れ、結婚することになり日本に帰ることになります・・・・。

う~ん、なんといいますか、円地文子にしてはけっこうストレートな小説ですね。

主人公の茉莉子がとても清く、女のどろどろした部分が描かれていないせいでしょう。

スパイスとしては白人、黒人、日本人という人種を扱い差別問題も取り込まれていますが、けっこうベタ。

そして茉莉子が甲状腺の病気を患っているという設定も出てきますが。

私がむしろ注目したのは守屋義介という人物です。

守屋は美術評論家であり妻は画家。

日本からアメリカ各地を視察するためやって来る守屋夫妻の通訳を茉莉子が務めることになります。

実は守屋は茉莉子の母である節子と昔愛し合った仲でした。

そんな節子に似た娘である茉莉子に、妻帯者でありながら守屋は恋愛感情を持ってしまうのです。

茉莉子をはじめとしてスカーレンやベス、曾根、みんな純粋で一途な青年たちです。

ですが守屋だけは老年で妻帯者であるにもかかわらず昔の恋人の娘に対してひとりの女として意識し、不倫な感情を抱いている。

このあたりに作者はちょっとした引っ掛かりを作ったのかなと。

ラベル:小説
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2014年09月17日

「総特集 江口寿史」

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漫画家・江口寿史。

「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん!」なんていっても今の若い人たちは知らないかもしれませんが。

代表作といえば30年以上前のそれらの作品になるわけですが、かといって決して過去の人ではなくじゅうぶん現役なギャグ漫画家です。

最近はむしろイラストレーター的な仕事のほうが多いように思えますが。

ちゃんとした漫画は最近ほとんど描いておられないのでは。

というか、昔からとにかく描かない。(笑)

原稿は落とす、連載は続かない。

普通ならそんな漫画家はプロ失格としてとっとと干されるものですが、いまだに動向が注目されています。

それだけ稀有な魅力と才能をお持ちなんですね。

特に絵のセンスは抜群です。

ギャグもデビュー当初よりは「寿五郎ショウ」とか「なんとかなるでショ!」などの投げやり的というかヤケクソ的なのが私は好きです。

本書では山上たつひこ氏ややまだないと氏との対談、単行本未収録作品、いろんな漫画家のコメントやエッセイが収録されています。

江口ファン必読の一冊。

といっても10年以上前の本ですが。

ラベル:漫画本
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2014年05月12日

「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 糖質制限食のすすめ」江部康二

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糖尿病。

10人に1人ともいわれている現代の生活習慣病ですね。

この厄介な病気は完治することなく、一生付き合っていかなければならないといわれています。

この病気をコントロールするにはまず食事ですが、とにかく重要視されているのがカロリー制限。

しかし著者が主張する食事療法はカロリーを気にすることなくできるというのです。

それが糖質制限食なんですね。

人の血糖値を上げるのはたんぱく質でもなく脂質でもなく糖質のみであるということ。

特に精製された炭水化物が血糖値を急激に上昇させると。

なので普段主食として食べているごはんやパン、麺、そして炭水化物を多く含む野菜などを避けます。

肉や魚、炒め物や揚げ物はOK。

アルコールもビールや日本酒、ワインは不可ですが、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒はOK。

酒飲みにとってはなんとも嬉しい食事療法じゃないですか。(笑)

ただし極端な食べすぎ飲みすぎがだめなのは健常者でも当然のこと。

ではそのような食事をして本当に効果があるのか、弊害がないのかが気になるところですが、著者は実際に自分が勤務している病院で劇的な効果をあげているとデータを示されます。

またご自身も糖尿病であり、ご自分の身体を使ってその効果を試してもおられます。

医学のことはよくわかりませんけども、欧米でもカロリー制限と低脂肪の食事療法ではなく、糖質制限食に変わってきているとか。

ふむふむと大変興味深く読みました。

ラベル:グルメ本
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