2014年09月17日

「総特集 江口寿史」

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漫画家・江口寿史。

「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん!」なんていっても今の若い人たちは知らないかもしれませんが。

代表作といえば30年以上前のそれらの作品になるわけですが、かといって決して過去の人ではなくじゅうぶん現役なギャグ漫画家です。

最近はむしろイラストレーター的な仕事のほうが多いように思えますが。

ちゃんとした漫画は最近ほとんど描いておられないのでは。

というか、昔からとにかく描かない。(笑)

原稿は落とす、連載は続かない。

普通ならそんな漫画家はプロ失格としてとっとと干されるものですが、いまだに動向が注目されています。

それだけ稀有な魅力と才能をお持ちなんですね。

特に絵のセンスは抜群です。

ギャグもデビュー当初よりは「寿五郎ショウ」とか「なんとかなるでショ!」などの投げやり的というかヤケクソ的なのが私は好きです。

本書では山上たつひこ氏ややまだないと氏との対談、単行本未収録作品、いろんな漫画家のコメントやエッセイが収録されています。

江口ファン必読の一冊。

といっても10年以上前の本ですが。

ラベル:漫画本
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2014年05月12日

「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 糖質制限食のすすめ」江部康二

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糖尿病。

10人に1人ともいわれている現代の生活習慣病ですね。

この厄介な病気は完治することなく、一生付き合っていかなければならないといわれています。

この病気をコントロールするにはまず食事ですが、とにかく重要視されているのがカロリー制限。

しかし著者が主張する食事療法はカロリーを気にすることなくできるというのです。

それが糖質制限食なんですね。

人の血糖値を上げるのはたんぱく質でもなく脂質でもなく糖質のみであるということ。

特に精製された炭水化物が血糖値を急激に上昇させると。

なので普段主食として食べているごはんやパン、麺、そして炭水化物を多く含む野菜などを避けます。

肉や魚、炒め物や揚げ物はOK。

アルコールもビールや日本酒、ワインは不可ですが、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒はOK。

酒飲みにとってはなんとも嬉しい食事療法じゃないですか。(笑)

ただし極端な食べすぎ飲みすぎがだめなのは健常者でも当然のこと。

ではそのような食事をして本当に効果があるのか、弊害がないのかが気になるところですが、著者は実際に自分が勤務している病院で劇的な効果をあげているとデータを示されます。

またご自身も糖尿病であり、ご自分の身体を使ってその効果を試してもおられます。

医学のことはよくわかりませんけども、欧米でもカロリー制限と低脂肪の食事療法ではなく、糖質制限食に変わってきているとか。

ふむふむと大変興味深く読みました。

ラベル:グルメ本
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2014年03月17日

「秋のめざめ」円地文子

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新劇女優の藤子の家庭は複雑です。

夫とのあいだに愛はありません。

中学生の息子は精神的に難があります。

そんな藤子の前に現れた教育研究所の木原。

息子の問題を通じて二人は急速に接近します・・・・。

ちょっとこれは散漫な気がして馴染めませんでした。

というのは、トータルで見ると藤子が主人公であるのですが、最初は藤子の姪である麻枝で始まるんですね。

なるほど麻枝がこの物語の主人公なのだなと思っていると藤子が登場して、あれ、どちらの人物を書きたいんだろと。

と思っていたら木原に話は移ります。

この3人のあいだを視点がいったりきたりしてどうも落ち着きません。

そして藤子が木原に惹かれることに私は説得力を感じませんでした。

男女の愛やら結婚やら親子やらといったようなことを描いておられるのですが、どうも入り込めませんでした。

藤子に視点を固定していればじっくりと堪能できたのに、と思えます。

ラベル:小説
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2013年06月27日

「汁かけめし快食學」遠藤哲夫

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汁かけめし。

まず思いつくのはごはんに味噌汁をぶっかけたやつですよね。

これを「ネコまんま」というのかどうかという検証がありまして、私にとってはネコまんまとはごはんに鰹節と醤油をぶっかけたものなのですが、どうやら味噌汁派のほうが多いようで。

それ以外にもさまざまなバリエーションがあります。

各種の丼ものも汁かけめしといえるでしょう。

そしてカレーライスも。

このカレーライスについては著者もかなりページを割いて検証しておられます。

たしかに面白い本ではあるのですが、とにかく著者の文章に落ち着きがありません。

支離滅裂とまではいきませんけども。

いろんな文献から検証しておられるのはご立派ですが、汁かけめし擁護にかなりヒステリックなのも苦笑してしまいます。

なにをそこまでムキになるのかと。

汁かけめしが下品扱いされているというくどいほどの主張、そして懐石(会石)料理などに対しての過激な敵対心。

ここまでくると被害妄想です。

読んでいて「もうちょっと肩の力を抜いてゆるくいきましょうよ」と思ってしまいます。

そもそも汁かけめしなんてそういうものでしょ、と。

やたら権威に噛み付く癖がおありのようで。(笑)

食についてこのようなジャンルの本は貴重だと思いますが、ちょっと著者の主張にはついていけませんでした。

ラベル:グルメ本
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2012年10月02日

「〝全身漫画〟家」江川達也

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「BE FREE!」、「東京大学物語」、「まじかる☆タルるートくん」などのヒット作で知られる漫画家、江川達也氏。

そんな漫画家が創造の現場について語ったのがこの本です。

ちなみに著者は江川達也となっていますが、語りをまとめて文書にしたのは鈴木隆祐氏。

江川氏が漫画への思い、自作の意図、エピソード、読者の反響などについて語っておられます。

なるほど、すごく考えて漫画を描いておられます。

一般の読者は漫画家がそこまで考えて描いているなんて思ってもいないでしょうね。

たしかにすごいんですけども、やはり空回りしておられるんですね。

こんなこというと江川氏に「おまえもバカな読者か」と叱られそうですが。

(てか、こんなとこ江川氏が見るわけもないですが 笑)

例えば、氏は「ドラえもん」を批判しておられます。

なんでもかんでもドラえもんに頼っていてはのび太に成長がないと。

そしてタイムマシーンやどこでもドアがあれば、どんな犯罪も可能ではないかと。

こんな悪知恵を子供に読ませてなにが良書だと。

いや、ごもっとも。

おっしゃることはよくわかるのですが、でもそれってあげ足取りじゃないかと思ってしまいます。

子供は誰でもそういう憧れを持つものです。

でも現実はまったく違って冷たくシビアです。

だからこそ「あんなこといいな、できたらいいな」と面白く楽しく「ドラえもん」を読む(観る)んじゃないですかね。

実際アイテムの使われ方はたわいもない内容じゃないですか。(詳しくは知らないのですが)

じゃあそのアンチとして描かれた「まじかる☆タルるートくん」はどうだったか。

「ドラえもん」の足元にも及びませんでしたね。

売れればえらい売れなければだめというわけではありませんが、やはり「ドラえもん」は偉大です。

「まじかる☆タルるートくん」はドンキホーテでした。

それはそれとしまして、氏にはぜひ大人の漫画でガツンとかましていただきたいです。

ラベル:漫画本
posted by たろちゃん at 03:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 『え』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする