2020年09月06日

「オタクの迷い道」岡田斗司夫

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「テレビブロス」に連載されたコラムを単行本化、そして文庫化したのがこの本です。
文庫だけの語り下ろし対談も2本追加。
内容はといいますと濃いというよりはマニアック。
オタクといえばマンガ・アニメを思い浮かべますが、この本の内容ももちろんそれらをベースにしつつ、コミケ、フィギュア、映画など多岐(?)に渡っています。
といってもその視線はあくまでオタク。
これ多分一般の人が読んでも途中で投げ出すんじゃないでしょうか。
コラムのテーマも行き当たりばったり的で思いのままに書いているという感じですしね。(笑)
でもまあそれが趣味を同じくする連中が集まった時の与太話的で面白くもあるのですが。
対談はパート1が唐沢俊一、パート2が宮脇修一。
唐沢氏は言わずと知れた・・・・えーっと、言わずと知れた・・・・肩書なんでしたっけ?
サブカルの評論家ということで。
宮脇氏は海洋堂というフィギュアなどの模型を製作する会社の専務(当時)。
そんなお二人との対談ですから、これまたやはりオタクな内容です。
オタクというのも言われ始めた当時は身なりも構わずいかにもという人たちでしたが、まあ今もそうなんですが、でもずいぶんと市民権を得ました。
コスプレの女性なんてアイドル並みの扱いだったりしますしね。
マンガ・アニメというジャンルに限らずオタクという言葉が他のジャンルにも使われるようになり、特定のジャンルに専門的な知識を持つ人として敬意を持たれたりもしています。
これはまあオタクという扱いがいろんなジャンルに広がり、濃度が薄まってきたのだと思います。
でもやはりオタクのコアはマンガ・アニメでしょう。
行くところに行けば昔ながらのオタクがまったく健在なのを確認できます。(笑)
ラベル:エッセイ
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2020年08月04日

「ズボラ人間の料理術」奥薗壽子


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過去にもこの著者の本は紹介させていただいています。
自称『ナマクラ流ズボラ派家庭料理研究家』であると。
ズボラなんて名乗っておられますが、出汁はインスタントなんて使わずきっちり昆布やかつおを使われますし、冷凍食品なんて使われませんよと。
今回もまったく同じ紹介になるんですけども。
手抜きじゃないんですよね、この人の料理。
必要ない手間は省きましょうということなんです。
で、昔から言われている「このようにしなければならない」なんてのに疑問を持たれます。
実はしなくてもたいして変わらないことが多かったりする。
これは確か小林カツ代さんも書いておられました。
そんなの省いていいんですと。
これは私もまったく賛成です。
それなりの店で出す料理ならこだわらなければならないかもしれない。
でも家庭の主婦が日常の料理でなんでそこまでこだわらなあかんのかと。
出汁に使うかつお節は絞ってもいいんですよ。
昆布は煮込んでいいんです。
それが家庭料理です。
私も他の料理研究家や料理人のレシピはいろいろなるほどと参考にさせていただいています。
でも毎日の家庭料理にありがたいのは本書のようなレシピなんですよね。
ラベル:グルメ本
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2020年07月08日

「ビターシュガー 虹色天気雨2」大島真寿美

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「虹色天気雨」の続編です。
あれから数年後の話。
四十路を迎えた市子、まり、奈津は中学高校時代からの付き合いです。
市子の家にまりの元カレだった旭が居候することになります。
やむを得ない事情があったわけですが、それが奈津の娘である美月に知られ、やがて奈津やまりにも知られ・・・・。
えっと、前作はどんな話だったかさっぱり覚えておらず(笑)、過去に書いた感想文を読み返したのですが。
ふむふむ、女の友情の前に男は必要ないというような内容だったようです。
今回もやはり男よりも結局は女3人の絆なのかなと。
まりが恋愛して結婚を意識するのがちょっと変化といえましょうか。
一方、奈津はずっと別居だった夫の憲吾と離婚を成立させます。
市子は語り手ですので、男とどうこうということに関してはニュートラルな立場となっています。
奈津やまりの言動を通じて、女性が40代となっての恋愛についてはどうなのよと。
そんな問いかけがあります。
ですがやはりこれは恋愛に関してはふりかけという味付けであって、主食は女性の友情と生き様ですよね。
ただ私はこれ第2弾として、ちょっと収集つかなくなったのではという印象を受けました。
もし第3弾を出されるのなら、ぎゅっと締めて収集して出していただきたいですね。
ラベル:小説
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2020年06月28日

「割ばしの旅」おおば比呂司

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北は北海道から南は沖縄まで。
各地を訪れ味わい、イラストを添えて紹介した食エッセイです。
タイトルの割ばしの旅というのは、著者がいつしか割ばしの袋を持ち帰り、スクラップブックに収集するようになったのに由来するとか。
なるほど。
その店のオリジナルなデザインなら収集したのを眺めるのも楽しいでしょうね。
そのときの料理も脳裡によみがえるというものです。
ただどうなんでしょう、オリジナルの箸袋を使っている店って現在どれくらいあるのか。
高級店となりますと箸袋に入った割ばしなんて出さないでしょうし(?)、大衆的な店だと裸のまんまの割りばしが箸立てに刺してあったり。
袋に入っていても市販の「おてもと」なんて書かれた平凡なやつだったりします。
高級店未満、大衆店以上といったあたりが層でしょうか。
各章に料理のイラストが添えられています。
さすが漫画家。
ただ料理に関しては見づらく詳細はよくわかりません。(笑)
文字で説明は添えられていますけども。
このイラストの画材はなんでしょう。
目の粗い紙に4Bくらいの柔らかい鉛筆で描かれているような感じ。
これがまた味わいなんですけどね。
あ、おおば比呂司なんて漫画家なんか知らないという人も多いと思います。
では『ほていのやきとり』のイラストの人といえばどうでしょう。
けっこう皆ご存じなのでは。
ラベル:グルメ本
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2020年03月12日

「サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ」大崎梢

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書店を舞台にしたミステリーです。
連作短編集。
表題作はタイトルにもなっている「サイン会はいかが?」。
駅ビル6階にある成風堂書店。
そこには社員の杏子と推理が得意のアルバイト店員多絵がいます。
コンビは過去にもいろんな事件を解決した実績あり。
人気ミステリー作家がそんな成風堂でサイン会を開くことになります。
作家にはストーカーがつきまとっています。
そのストーカーの正体を突き止めてほしいということで、あえて成風堂でサイン会を開催することになったのです。
それまでに作家に対していろいろと脅迫的な手紙を送っていたストーカー。
サイン会を開くリスクは大です。
さて、杏子と多絵たちはストーカーの正体を暴くことができるのか・・・・。
シリーズ第3弾。
前の2作については内容は忘れていましたが(失礼)、過去記事を読み返してみますと、ああそうだったかなと。
どちらもミステリーとして出来が甘いという感想でした。
でも今回はさほどそのような印象はなかったです。
最後に収録されている「ヤギさんの忘れもの」なんかは、ちょっと強引な作りかなと思いましたけど。
まずまず読後に不満はない内容でした。
ラベル:本・書店 小説
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