2016年09月30日

「アルカリ食健康法」川島四郎

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健康のためにアルカリ性の食物を充分にとり、体液と血液を微アルカリ性に保ちましょうというのが著者の主張です。

中でも著者が勧めるのはアルカリ性ミネラルであるカルシウム。

日本は火山灰に覆われた土壌のため、日本人にはカルシウムが足りないといいます。

なので海草や小魚、そして青野菜を大いに食べましょうと。

青野菜というのはカルシウムと同じく著者が一貫して主張し続けておられました。

ほうれん草や小松菜などはカルシウムが多く含まれている野菜です。

そして意外に思われるのが、青野菜によって血液が作られるということ。

葉緑素と血色素の化学構造式は非常によく似ています。

核にMg(マグネシウム)を持つのが葉緑素であり、Fe(鉄)を持つのが血色素です。

この葉緑素のMgが腸の中ではずれ、Feを取り込むんですね。

つまり葉緑素が血色素になるわけです。

貧血には鉄分とよく言われますが鉄分だけを摂取してもだめで、葉緑素があってこそ血液になるというわけです。

肉を食べると血が増えそうな気がしますが、血漿は増えても血色素は増えません。

青野菜というのは重要なんですね。

この著者の立派なところはすべてご自分で実践してその効果をきっちりと証明しておられること。

80歳という高齢でマラリヤさえ治しておられます。

すごい。

私も今は肉より魚ですし、青野菜もせっせと食べています。

小松菜1束ペロリです。(笑)

ラベル:グルメ本
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2016年08月19日

「まどろむ夜のUFO」角田光代

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夏の間だけ大学生の「私」のアパートに高校生の弟タカシが泊まりにきます。

予備校の夏期講習に通いたいとのことですが、目的は他にあるようです。

部屋の中に囲いを作ってその中で生活を始めるタカシ。

そして“彼女”のためにジャムを作ったりします。

友達だといって連れてきた恭一というのも胡散臭い。

「私」の彼氏のサダカくんというのもちょっと変。

きっちり5日ごとにデートをし、煙草は1日10本。

煙草1本ずつに数字を書き込み、律儀に順番どおり吸っていくような男です。

そんな変わった男たちと過ごす夏の物語。

「私」というのがまあ言わばこの話においてはニュートラルな立ち位置だと思うのですが、しかしどっしりと地に足が着いている感はありません。

部屋の中に囲いを作るような弟を咎めませんし、恭一と寝てしまうし。

浮浪者たちのような恭一の仲間たちと酒盛りしたりするし。

サダカくんなんていうなんだか面白みのない男と付き合ってるし。

男たちもたいがいですが、「私」もたいがいです。

ですが「私」はまだ大学生。

青春のひと夏の物語としてこんなのもありなんでしょう。

作者の初期の作品ということで、現在の作風からすればちょっと物語として薄い気がします。

純文学的ということかもしれません。

他に「もう一つの扉」、「ギャングの夜」を収録。

どちらも同じ雰囲気を持つ作品です。

ラベル:小説
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2016年08月17日

「頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ」雁屋哲

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グルメ漫画「美味しんぼ」の原作者による食エッセイです。

さまざまな料理の紹介やらレシピやら。

しかしその内容はといえばやはり漫画と同じくやや上から目線。(笑)

なんでこんな嫌味な文章を書くのかなぁと思います。

環境汚染や食の安全性に対しての主張はどんどんしてくださればいいんですけども。

もうちょっと偏りなく穏やかにできないものでしょうか。

タイトルもなんだかなぁ。

読むとかえって頭痛とコリがひどくなるような気が・・・・。(笑)

ラベル:グルメ本
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2016年05月27日

「掌の小説」川端康成

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掌編集です。

その数111編。

エンターテイメント小説ならショートショートと呼ぶところかもしれませんが、さすがに川端ではそうはいきません。(笑)

20代に書いた作品が大半とのこと。

いろんな作風が収められています。

自伝的なものや幻想的なもの、伊豆を舞台にしたものなど。

それぞれ短いせいもあるのでしょうが、私には飛びぬけてこれと思えるような作品はありませんでした。

まずまずかなと思える作品はポツリポツリと。

「化粧」や「心中」などがよかったですかね。

ラベル:小説
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2016年05月15日

「ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く」勝見洋一

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タイトルの通り「まぼろしの味」をテーマに書かれた食エッセイです。

「この世から完全に絶滅してしまったもの」、「作り方がわからなくなってしまったもの」が「まぼろしの味」の度合いとしては最高位でしょうが、以前とは味が変わってしまったものを「まぼろしの味」というのならばゴマンとあると。

青臭かった昔のトマト、曲がって形は不揃いでも味の濃いキュウリなど。

とまあ、やはりそこにはノスタルジーが入り込みますね。

子供時代の給食とか。

脱脂粉乳、鯨の竜田揚げ・・・・。

さてタイトルにある「ラーメン屋」とはどういうことなのか。

これもやはり昔のラーメンと比較して昨今(この本の出版は2009年)のラーメンに苦言を呈しておられます。

ガイドブックが薦める店を周ってみたものの、そのひどさに嘆いておられるんですね。

『赤坂の裏手にある博多で有名な東京出店』の店とか、『TVチャンピオンラーメン職人王選手権優勝者』の店とか、『日暮里の豚骨と宗太節、サバ節、煮干の魚介系スープ』の店とか。

どうやら昔の東京ラーメンの味は「まぼろしの味」となってしまったようです。

著者の勝見洋一氏はグルメとして知られる人で、フランスにおいてミシュランの審査員をしたこともあるそうで、NHK「男の食彩」のキャスターもしておられました。

中国料理にも造詣が深く、「中国料理の迷宮」でサントリー学芸賞も受賞しておられます。

その他、料理についての著書多数。

世界中でいろんなものを食べてきた著者からすれば、店主をカリスマ視するような傾向も含め昨今のラーメンブームは嘆かわしいことなのでしょう。

「まぼろしの味」イコール「昔ながらの本物の味」とも言えるわけで、そういう意味では現在のジャンクな味がはびこる世の中ますます「まぼろしの味」というのは増えていきそうです。

この本ではそのようなB級グルメだけではなく、日本各地、中国、フランス、イタリアなどの料理についても言及しておられます。

ラベル:グルメ本
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