2013年06月10日

「ケンタロウの「おいしい毎日」」ケンタロウ

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料理研究家が日頃の出来事を綴ったエッセイ集。

「おいしい毎日」とあるように食べ物エッセイではありますが、すべて料理に関した内容というわけではありません。

年度末の道路工事に憤慨してみたり、韓国のホテルで停電にあってみたり。

なかなか面白い文章を書かれます。

現在は事故にあわれて療養中ですが、またぜひテレビで元気なお姿を拝見したいですね。

ラベル:グルメ本
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2012年10月24日

「三等重役」源氏鶏太

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某地方都市では一流企業と認知されている南海産業株式会社。

戦後、社長をはじめ重役がすべてパージ(追放)になったので、総務部長をしていた桑原さんが一躍社長に就任したのです。

そんな桑原さんを主人公に、老獪な浦島太郎課長を補佐として、さまざまな問題を解決していきます・・・・。

ユーモア小説です。

まだのどかな時代でもありますし、それぞれのキャラクターものほほんとして面白い。

昭和26年に週刊誌に連載された作品とのこと。

しかし時代背景はともかくとしまして、まったく古臭さを感じさせません。

細かい文字で600ページほどありますが、軽妙な文体ですいすいと読めました。

1話読みきり形式になっていることも読みやすかったですね。

ミステリー流行の昨今、やたら殺人事件を扱った小説が売れていますが、そんなに人が殺される小説が面白いのかなと思ってしまいます。

特にトリックがどうのこうのなんて、殺人がまるでゲームのよう。

そういうジャンルもそれはそれでありだと思いますが、でもそんなのばっかり読んでいる人って・・・・。

殺人などいっさい出てこないこのようなほのぼのとした小説、こういう作品がもっと読まれればいいのにと思います。

ラベル:小説
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2012年06月04日

「蹴りたい田中」田中啓文

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第二次世界大戦下で鬱屈する少年兵たちの、複雑な心象を描破した珠玉作「蹴りたい田中」で第130回茶川賞受賞後、突如消息を絶った伝説の作家田中啓文。
以来10年、その稀有なる才能を偲んで、幼少時から出奔までの偉大なる生涯を辿る単行本未収録作8篇+αを精選、山田正紀、菅浩江、恩田陸などゆかりの作家・翻訳家・編集者らによる証言、茶川賞受賞時の貴重なインタビュウ「未到の明日に向かって」までを収録した遺稿集。
(文庫本裏表紙より)

なんとまあ馬鹿馬鹿しい本でしょうか。(笑)

茶川賞を受賞した作者の遺稿集という形式の短編集。

タイトルからして笑えますよね。

「蹴りたい田中」。

もちろん綿矢りさの「蹴りたい背中」のパロディです。

内容はといいますと、いやはやこれが・・・・。

私は「地上最大の決戦 終末怪獣エビラビラ登場」がよかったですかね。

もうめちゃくちゃです。

こんな本を出した作者と編集部の決断に拍手。(笑)

ラベル:小説
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2010年05月12日

「春雨酒場」源氏鶏太

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短編集です。

表題作は酒屋の店員が主人公。

この酒屋は店先で立ち飲みも経営しています。

主人公の勇吉はバーのホステスである茂子に惚れており、店の缶詰などをちょろまかして貢いだりしています。

ある日思い切って結婚を申し込むのですが、「バタ屋相手の大衆酒場の店員と結婚するほど落ちぶれていない」と言われ、カッときた勇吉は出刃包丁を持って茂子のもとに走ります。

しかし男と女どこでどうなるやら、なんやかんやといい具合に収まるようで・・。

どれもユーモアのある朗らかな雰囲気の小説です。

赤川次郎的な雰囲気もありますね。

(といってももちろんこちらのほうが大先輩ですが)

「殴られた男」や「正々堂々」、「ある転勤」のシニカルな結末。

「共存共栄」の日常→非日常→日常といった、ほっとするような展開。

「大財閥」などはややミステリーな雰囲気を持つ小説です。

松本清張なんかがこのテーマで書くともっと重く人間を掘り下げた話になるでしょうね。

そうはならないところがこの作家の持ち味なのでしょう。

初めてこの作家の本を読んだのですが、なかなかいいですね。

またぼちぼちと他の作品も読んでいきたいと思います。

ラベル:小説
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2009年11月28日

「編集者という病い」見城徹

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出版社「幻冬舎」社長の見城徹氏。

角川書店時代から凄腕編集者として知られていましたが、角川春樹社長辞任をきっかけに退社し、幻冬舎を設立。

そこでもやはり辣腕ぶりを発揮し、今までの出版界の常識にとらわれない仕事ぶりでミリオンセラー連発。

そんな氏の、これは発言集です。

今まであちこちの媒体で発言されたことが記録されています。

その内容は今までのいろんな人との出会いであったり仕事に対してのポリシーであったり。

文壇では高橋三千綱中上健次、石原慎太郎、五木寛之、村上龍・・・・。

芸能界では尾崎豊、松任谷由美、坂本龍一、郷ひろみ・・・・。

豪華な顔ぶれが登場し、その人たちとの劇的な出会い、そして表現者と編集者という立場での血が吹き出るようなやりとりが告白されています。

特に尾崎豊との付き合いは壮絶だったようです。

根っからの編集者であり、そして経営者なんでしょうね。

氏の押しの強さがひしひしと伝わる内容です。

posted by たろちゃん at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 『け』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする