2018年02月20日

「まちがい食品学」河野友美

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食品学も時代によって変わってきます。
昔の常識が今では非常識になっていたり。
それはやはり食品が変化しているからです。
特に加工食品ですね。
この本ではいちばん最初の章で取り上げられています。
例えばハム。
水分が増え、加熱すると大幅に縮んでしまうとのこと。
パック入りのハムのパック内に水が溜まっていたりするのはそのせいだとか。
その他、冷凍エビは水浸しで解凍すべしだとか、トマトは缶詰のほうが栄養が高いだとか。
野菜では例えばタケノコ、これは産地で採れたてをすぐに食べるのがいちばんですが、そうでない場合、採れたてをすぐに瓶詰加工したもののほうが時間が経った生タケノコよりも美味しいのではないかということ。
なるほど一理ありますね。
新食品ではカニカマや人工イクラ、だしの素など。
その他栄養学やら最適な調理法やら衛生知識やら。
食品全般に関しての知識がみっちり詰まった一冊です。
といってもこの本、昭和57年の出版です。
なのでこれまた今からすればまちがっていたりして。(笑)
ラベル:グルメ本
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2017年09月17日

「コミックVOW」コミックVOW制作委員会

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「VOW」といえば街中のヘンな看板や、新聞、広告などの笑える誤植などを写真で掲載し、コメント付きで紹介した人気のシリーズ本です。
この「コミックVOW」はマンガ本のヘンなものだけを集めれば面白いんではないかと企画された一冊。
たしかにマンガですから現実離れしたネタは多い。
当時は不自然なく受け入れていたような表現が、現在になってギャグでしかないというのは茶飯事でしょう。
これはドラマでもよくあることですが。
でもそういう過剰な演出あってのマンガであるともいえます。
特に絵のデフォルメなんてのはマンガの独壇場でしょうし。
人間が何メートルもある身長に描かれていたり、あり得ない動きをしてみたり。
そういうのがなければマンガの魅力もまた半減してしまいます。
しかし時代によってそのような表現や演出は変遷するものであり、今からすれば笑えてしまったりするんですね。
もちろんそのようなこととは関係なく最初からマヌケな表現もあったりしますが。
この本を読みますと、現在普通に読んでいるマンガがあとになっておもいっきりネタになったりするんだろうなと思えてきます。
ラベル:漫画本
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2017年08月18日

「サヴァイヴ」近藤史恵

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シリーズ第3弾。
今回は短編集です。
「サクリファイス」「エデン」の番外編という位置づけですかね。
それらの作品の前後を描いています。
今までは白石誓を主人公としていましたが、本作では過去のシリーズに出てきた伊庭や赤城といった人物が主人公になったりもしています。
そして赤城からみた石尾とか。
読み応えという点ではやはり過去2作の長編と比べるとやや劣る気はしますが、それぞれのキャラの視線で描かれることにより脇役ひとりひとりの個性がより印象付けられます。
レースのかけひきや心理描写などは相変わらず迫真ですね。
作者はロードレースの経験がおありなんでしょうか。
取材だけとは思えない迫力があります。
このシリーズではありませんが、やはりロードレースを扱った「キアズマ」も購入済み。
また時間をおいて楽しませていただきましょう。
ラベル:小説
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2017年07月21日

「伝説の総料理長 サリー・ワイル物語」神山典士

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時代は1920年代。
日本に本格的なフランス料理を伝えたシェフがいました。
横浜のホテルニューグランドの初代料理長であり、弟子としてあのホテルオークラの小野正吉ら日本を代表する多数の料理人を育てあげた人物です。
その伝説的なシェフの名前は、サリー・ワイル・・・・。
日本のフランス料理の歴史を遡りますと、本格的なそれを初めて紹介したのはサリー・ワイルに行きつくようです。
昭和2年のこと。
料理が美味しいのはもちろんのことですが、それまでお仕着せのコースで食べるものと思われていた常識を覆し一品料理でも注文できるようにした「グリルルーム」をオープンしたり、どんな料理にも応じ、シェフ自らダイニングに顔を出し挨拶してまわり、ピアノを入れフィリピンバンドに演奏もさせたとのこと。
つまり堅苦しいマナーでガチガチだったレストランを、もっと気軽に楽しめるようにエンターテイメントの場としたわけですね。
そのような貢献もしつつ、ワイルの本格的な料理を学ぶためいろんな人物が集まり、その後の日本のフランス料理を支えていく人たちも育てていったわけです。
ただその料理人人生は決して順調満帆だったわけではありません。
むしろ晩年は日本に多大な功績を残した割にはやや寂しいものだったといえるかもしれません。
1973年に勲五等瑞宝章を受けていますがこのときすでにワイルはスイスで病床にあり、皇居での授与は叶いませんでした。
ですがワイルの残した功績は今でも脈々と受け継がれています。
そんなサリー・ワイルですが、ほとんど今までの料理史で取り上げられたことはありませんでした。
私もフランス料理関係のいろんな本を読んできましたけど(といってもたかが知れてますが)、これ以前に出された本でサリー・ワイルの名前を目にしたことはなかったように思います。
本書でもそのことについて触れられていますね。
資料もほとんど残っておらず、当時を知る人もこれまたほとんど残っていません。
そんな中で根気よく取材を重ね、よくここまでのことを書いたものだと思います。
まさに渾身のノンフィクションです。
そして唯一のサリー・ワイル資料本であり、今まで知られていなかった日本フランス料理の歴史を記す貴重な一冊ではないでしょうか。
ラベル:グルメ本
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2017年07月07日

「定食バンザイ!」今柊二

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サラリーマンでお昼は外食という人は多いでしょう。
実際お昼時の街中には昼めしを求めるサラリーマンが溢れかえっていますもんね。
そんな時の強い味方が定食です。
カフェなんかのパスタセットではダメです。
スパゲッティに生野菜のサラダ、コーヒー付きみたいな。
そういうお上品なのはOLにまかせておいて、男は黙って定食です。
ガッツリとボリュームのあるおかず、マンガのように盛られた白めし、そういうのが理想ですね。
ごはんおかわり無料なんかだとなお嬉しい。
この本では値段が安く、ボリュームがあって、しかもおいしい、そんな定食を出す店をたっぷりと紹介しておられます。
白黒ではありますが写真も掲載。
読んでいるとお腹が空いてきます。(笑)
しかし定食の魅力というのはやはり白めしの満足感だと思いますね。
たっぷりのおかずでわっしわっしとほっぺたを膨らませて咀嚼する白めしの旨さ、口福感。
嚥下したときにずしっと胃に落ちる満ち足りた手応え。
いや、胃応えか。
そして食べ終わった後の「食った食った」という満腹感。
これはやはりパンやパスタでは得られない満足感だと思います。
まさしく定食バンザイ! です。
ラベル:グルメ本
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