2017年09月17日

「コミックVOW」コミックVOW制作委員会

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「VOW」といえば街中のヘンな看板や、新聞、広告などの笑える誤植などを写真で掲載し、コメント付きで紹介した人気のシリーズ本です。
この「コミックVOW」はマンガ本のヘンなものだけを集めれば面白いんではないかと企画された一冊。
たしかにマンガですから現実離れしたネタは多い。
当時は不自然なく受け入れていたような表現が、現在になってギャグでしかないというのは茶飯事でしょう。
これはドラマでもよくあることですが。
でもそういう過剰な演出あってのマンガであるともいえます。
特に絵のデフォルメなんてのはマンガの独壇場でしょうし。
人間が何メートルもある身長に描かれていたり、あり得ない動きをしてみたり。
そういうのがなければマンガの魅力もまた半減してしまいます。
しかし時代によってそのような表現や演出は変遷するものであり、今からすれば笑えてしまったりするんですね。
もちろんそのようなこととは関係なく最初からマヌケな表現もあったりしますが。
この本を読みますと、現在普通に読んでいるマンガがあとになっておもいっきりネタになったりするんだろうなと思えてきます。
ラベル:漫画本
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2017年08月18日

「サヴァイヴ」近藤史恵

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シリーズ第3弾。
今回は短編集です。
「サクリファイス」「エデン」の番外編という位置づけですかね。
それらの作品の前後を描いています。
今までは白石誓を主人公としていましたが、本作では過去のシリーズに出てきた伊庭や赤城といった人物が主人公になったりもしています。
そして赤城からみた石尾とか。
読み応えという点ではやはり過去2作の長編と比べるとやや劣る気はしますが、それぞれのキャラの視線で描かれることにより脇役ひとりひとりの個性がより印象付けられます。
レースのかけひきや心理描写などは相変わらず迫真ですね。
作者はロードレースの経験がおありなんでしょうか。
取材だけとは思えない迫力があります。
このシリーズではありませんが、やはりロードレースを扱った「キアズマ」も購入済み。
また時間をおいて楽しませていただきましょう。
ラベル:小説
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2017年07月21日

「伝説の総料理長 サリー・ワイル物語」神山典士

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時代は1920年代。
日本に本格的なフランス料理を伝えたシェフがいました。
横浜のホテルニューグランドの初代料理長であり、弟子としてあのホテルオークラの小野正吉ら日本を代表する多数の料理人を育てあげた人物です。
その伝説的なシェフの名前は、サリー・ワイル・・・・。
日本のフランス料理の歴史を遡りますと、本格的なそれを初めて紹介したのはサリー・ワイルに行きつくようです。
昭和2年のこと。
料理が美味しいのはもちろんのことですが、それまでお仕着せのコースで食べるものと思われていた常識を覆し一品料理でも注文できるようにした「グリルルーム」をオープンしたり、どんな料理にも応じ、シェフ自らダイニングに顔を出し挨拶してまわり、ピアノを入れフィリピンバンドに演奏もさせたとのこと。
つまり堅苦しいマナーでガチガチだったレストランを、もっと気軽に楽しめるようにエンターテイメントの場としたわけですね。
そのような貢献もしつつ、ワイルの本格的な料理を学ぶためいろんな人物が集まり、その後の日本のフランス料理を支えていく人たちも育てていったわけです。
ただその料理人人生は決して順調満帆だったわけではありません。
むしろ晩年は日本に多大な功績を残した割にはやや寂しいものだったといえるかもしれません。
1973年に勲五等瑞宝章を受けていますがこのときすでにワイルはスイスで病床にあり、皇居での授与は叶いませんでした。
ですがワイルの残した功績は今でも脈々と受け継がれています。
そんなサリー・ワイルですが、ほとんど今までの料理史で取り上げられたことはありませんでした。
私もフランス料理関係のいろんな本を読んできましたけど(といってもたかが知れてますが)、これ以前に出された本でサリー・ワイルの名前を目にしたことはなかったように思います。
本書でもそのことについて触れられていますね。
資料もほとんど残っておらず、当時を知る人もこれまたほとんど残っていません。
そんな中で根気よく取材を重ね、よくここまでのことを書いたものだと思います。
まさに渾身のノンフィクションです。
そして唯一のサリー・ワイル資料本であり、今まで知られていなかった日本フランス料理の歴史を記す貴重な一冊ではないでしょうか。
ラベル:グルメ本
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2017年07月07日

「定食バンザイ!」今柊二

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サラリーマンでお昼は外食という人は多いでしょう。
実際お昼時の街中には昼めしを求めるサラリーマンが溢れかえっていますもんね。
そんな時の強い味方が定食です。
カフェなんかのパスタセットではダメです。
スパゲッティに生野菜のサラダ、コーヒー付きみたいな。
そういうお上品なのはOLにまかせておいて、男は黙って定食です。
ガッツリとボリュームのあるおかず、マンガのように盛られた白めし、そういうのが理想ですね。
ごはんおかわり無料なんかだとなお嬉しい。
この本では値段が安く、ボリュームがあって、しかもおいしい、そんな定食を出す店をたっぷりと紹介しておられます。
白黒ではありますが写真も掲載。
読んでいるとお腹が空いてきます。(笑)
しかし定食の魅力というのはやはり白めしの満足感だと思いますね。
たっぷりのおかずでわっしわっしとほっぺたを膨らませて咀嚼する白めしの旨さ、口福感。
嚥下したときにずしっと胃に落ちる満ち足りた手応え。
いや、胃応えか。
そして食べ終わった後の「食った食った」という満腹感。
これはやはりパンやパスタでは得られない満足感だと思います。
まさしく定食バンザイ! です。
ラベル:グルメ本
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2017年04月20日

「食と日本人の知恵」小泉武夫

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世界各国それぞれの国に料理があります。
そんな中でも日本の料理というのはほんとに優れているなと思います。
これは自国贔屓なのかもしれませんけども。
まず、はっきりと四季があるので食材に旬というものがあります。
日本人はこれをことさら意識してきました。
料理で旬を楽しむという粋があります。
山の幸が豊富ですし、四方を海に囲まれているので魚に関しては世界一ともいえるでしょう。
質のいい水にも恵まれています。
最近はなんで純粋な和食から皆離れていくんでしょうね。
昔ながらの日本の料理、こんな素晴らしいものはないのに。
純粋な和食といっても別に高級料亭で出されるような料理のことではありません。
旬の野菜、魚、それらを使った料理でいいんです。
春なら筍の炊いたんや菜の花のおひたしとか。
鰆が美味しい季節だなとか。
そういうのさえ忘れられそうな昨今です。
食品の発酵ということにかけても群を抜いています。
味噌、醤油、漬物、鰹節、鮓、納豆、酒・・・・。
これらはすべて発酵食品です。
それぞれの料理や調味料には感心するほど昔ながらの知恵が詰まっています。
この本はそんな日本人の食と知恵を紹介した一冊です。
外国の料理、ファストフードやインスタントもたまには結構。
ですが理にかなって体にもいい昔ながらの日本の食事をぜひもういちど見直したいものです。
ラベル:グルメ本
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