2017年12月18日

「窓際OL トホホな朝ウフフの夜」斎藤由香

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窓際族というのは普通閑職に追いやられた中高年のサラリーマンをいうわけですが、著者は窓際OLとのこと。
そんな窓際に追いやられた著者に与えられた仕事は精力剤のPR。
問い合わせ殺到する中、せっせと商品の売り上げに励みます・・・・。
まあ窓際OLなんてのはあくまで自虐でしょうけど、しかし上司を笑いのネタにし、会社の裏話を週刊誌のエッセイ(この本のことですが)で暴露しまくるなど、窓際の開き直りか、そんなことだから窓際に追いやられるんだと思ってしまったりもします。
ちなみに著者がお勤めの会社はあのサントリーです。
「やってみなはれ」の社風が著者にこのような暴挙を許すのか。(笑)
それにしてもの感ありありです。
父は作家の北杜夫、祖父は歌人の斎藤茂吉、叔父は精神科医の斉藤茂太。
エリートな家系です。
そのせいか作家さんたちにもつながりがあるらしく、いろんな売れっ子作家からも精力剤についての問い合わせあり。
みなさん苦労しておられるんですなぁ。
(あ、精力剤とは『マカ』のことです。)
前半は笑える話が満載ですが、最後の章は父や祖父、祖母の話でちょっとしんみり系。
できれば前半のノリで最後まで読ませていただきたかったのですが。
しかし祖母の話はなかなか興味深く、このエッセイの続編とともに祖母のことを書いた「猛女とよばれた淑女―祖母・齋藤輝子の生き方」も購入しました。
後日読んでみます。
ラベル:エッセイ
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2017年12月16日

「「食の職」新宿ベルク 安くて本格的な味の秘密」迫川尚子

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「新宿駅最後の小さなお店ベルク」に次いで、著者が変わりましての第2弾。
前作は店長でしたが今回は副店長。
ベルクというのは飲食店なわけですが、前作では主に店の経歴や経営者としての考えを書いておられました。
飲食についてというよりもビジネス的な読み物という感じでしたかね。
今回はぐっと具体的に飲食について掘り下げておられます。
第1章では店のメニューについて開発のいきさつやこだわりなど。
15坪という狭い店で、カウンターは立ち飲み(食い)。
そんな店ではありますが、ただ単に大量生産品を仕入れて売るというような店ではないんですね。
自分たちが納得いく素材を使って料理を出す。
しかもそれらのメニューがほぼ500円以内なんですよね。
店の努力と良心だと思います。
第2章ではベルクが仕入れをしておられるパン屋さん、ソーセージ屋さん、コーヒー屋さんとの対談もあり。
職人さんの苦労やこだわりを知ることができます。
第3章では著者の食に対する考えが述べられています。
いやしかし、このような店が地元にあったなら。
もし私が東京に行くことがあったら、ぜひ立ち寄ってみたいですね。
ラベル:グルメ本
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2017年10月13日

「ほっこりおうちごはん 「どうぞ飯あがれ」」柴門ふみ

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人気漫画家の食エッセイ&レシピ集です。
2児の母でもありますから、そりゃもう仕事しーの家事をしーの大変だったことと思います。
売れっ子マンガ家で仕事しつつ主婦もなんて、よくもまあ。
ま、それはそれとしまして、本書は著者がいろんなエピソードを書きつつそれにまつわる一品を紹介し、そのレシピは巻末にという内容です。
しかしなんなんですかね、読んでいていまいち気分がよくない。
なんといいますか、文章に高飛車なところが感じられるんですよねぇ。
なんでこんな物言いなんかなぁと。
あとは投げやり感とか、開き直り感とか。
もっと普通に書けばいいのにと思います。
著者は当然普通に書いておられるつもりなんでしょう。
これが著者の文体でありスタンスなんでしょう。
そこに嫌味を感じてしまうのは、私と著者の感性のズレかもしれません。
ラベル:グルメ本
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2017年07月17日

「泣いたらアカンで通天閣」坂井希久子

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大阪は新世界のはずれにあるラーメン屋『味よし』。
親父のゲンコが作るラーメンは不味く、いつも閑古鳥が鳴いています。
やる気のないゲンコに活を入れながらどうにか店を支えている一人娘のセンコ。
そんな日常の中、『味よし』の向かいにある質屋『かめや』の息子カメヤが東京から帰ってきます。
カメヤはセンコの幼なじみ。
出張で帰ってきたという割にはどうも様子がおかしいのですが・・・・。
ベタベタな話ですねぇ。(笑)
新世界といういかにも大阪を象徴する街を舞台にし、これ見よがしの大阪弁とキャラクター。
ちょっと鼻に付くものの、ここまで徹底するとこれはこれでしっかりとした世界であり作品です。
笑いあり、涙あり、人情あり。
吉本新喜劇の小説版といったところでしょうか。
ラベル:小説
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2017年06月13日

「マンガの遺伝子」斎藤宣彦

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マンガに「モノサシ」を当てて検証してみようというのが本書の趣旨です。
なんだかよくわからない表現ですが、まあそれぞれテーマ別にマンガの変遷を追ってみようといった感じでしょうか。
第一章なら野球マンガ。
第二章ではそんな中で魔球についていろいろと。
最初に出てくるのは井上一雄の「バット君」。
そしてあだち充の「タッチ」まで。
第三章は「ギャグ」です。
やはり赤塚不二夫を語らないわけにはいきません。
第四章は「速度」。
車のスピード感の描写など。
手塚治虫「新寶島」の冒頭は語り草です。
今となってはなんとも思えませんが。
ジャンルとしては第七章で「料理マンガ」を取り上げておられます。
いまや完全にひとつのジャンルとして定着しましたもんね。
猫も杓子も的なところが無きにしも非ずですが。
最後の第九章では「マンガ家マンガ」について。
その通りマンガ家を描いたマンガですね。
古くは永島慎二の「漫画家残酷物語」。
藤子不二雄の「まんが道」はまさしくその王道でしょう。
相原コージ・竹熊健太郎の「サルでも描けるまんが教室」などは、業界の裏話やパロディも盛り込んだマニア受け必至な内容。
ざっくりとですが、昔から現在まで、テーマ別にマンガの歴史がわかる一冊となっています。
ラベル:漫画本
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