2020年04月11日

「世界のへんな肉」白石あづさ

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肉。
料理としての肉。
日本人なら肉といえばやはり牛肉でしょう。
しかし海外ではいろんな肉を食しています。
はてさて、著者は世界各国でどのような肉を食べてこられたのか・・・・。
ところ変われば品変わるで、国によっていろんな肉を食べています。
著者は3年間の世界一周をはじめとして、あらゆる国の料理を食べてこられました。
この本では最初にインドでの牛カレーを紹介しておられます。
えっ、インドで牛肉? と思いますよね。
インドで牛といえば神聖な存在。
それをカレーで出している店があるとか。
また繁盛しているとか。
アフリカではラクダ。
ラクダは食べ物なんですね。
その他いろいろ、日本人にとっては「えっ、そんなの食べるの!?」というのが紹介されています。
でもその土地では昔からある当たり前の食文化。
それに対して果敢にチャレンジされる著者の好奇心と胃袋が実に頼もしくて面白い。
日本人からしたら、ある意味ゲテモノともいえます。
ヤギの脳みそだとか、カエルの卵だとか。
食べられない気持ち悪いといった印象はあるかもしれませんが、決してそれを否定してはなりません。
それもちゃんとしたその国の歴史ある食文化なんですよね。
なのに例えば日本が鯨を食べるというと批判し、妨害する外国人がいます。
まったく上辺だけで良いの悪いの言ってる浅はかな連中だと思います。
その国の文化を理解する頭のない感情的なヒステリック集団です。
どうしようもない。
あ、これは私の個人的な意見で、この本ではそんな批判的なことはいっさい書かれていません。
各国の肉料理事情。
現地の人たちとの出会い。
著者はちゃんとそれぞれの国の食文化を嬉々として受け入れておられる。(ウマイマズイは別ですが 笑)
食を語るなら、このように柔軟な姿勢でありませんとね。
ラベル:グルメ本
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2020年02月19日

「私の大好物 PART2」週刊文春 編

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シリーズ第2弾。
ちなみに第1弾はこちら。
週刊文春に連載されていたものを収録していますので、特に前作とコンセプトに違いがあるわけでなく。
(カバーのデザインはずいぶんあか抜けていますが 笑)
著名人がひたすら自身のお好きな店の料理を紹介しておられます。
今回もやはり皆さん、高級店の高級料理なんてのはほとんど紹介しておられません。
まあ本当はそうだとしても、そういうのを紹介しても鼻につきますしね。(笑)
誌の方針もあったでしょうし。
でもたった1回だけ行って大好物というのはおかしいですし、何回も食べるほど好きだから大好物なわけで。
そうなるとやはり値段が張る店や料理ではなく、日常通える範囲の店ということになるのでしょう。
いくら著名人といえども。
それでも私にとっては贅沢な値段だなと思える紹介も多数ですが(笑)
「ここはもう何十年も通ってます」というようなコメントもあります。
こういう紹介が本物ですよね。
時代や話題に左右されない。
あくまで自分の価値観で通い続ける。
店もまたそれに応えてくれている。
やはりこれでしょう。
ラベル:グルメ本
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2020年01月28日

「新野新の味ばなし あの人・この人 トーク50人」新野新

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まず著者の新野新という名前が懐かしい。
一時はよくテレビにも出ておられましたし、やはり関西の人間にとってはラジオ番組「ぬかるみの世界」でしょう。
ちょっとカマっぽいキャラクターでお馴染みでした。
さて本書はインタビュー集です。
朝日放送出版の「料理手帖」誌に連載していたのをまとめたようで。
「料理手帖」というのは知らなかったのですが、名前からして当然料理誌でしょうね。
なので各界の著名人に食にちなんだインタビューをするという企画だったのでしょう。
ほんといろんな人が登場しています。
それはいいのですが、内容がなんとも中途半端。
まず食についてのインタビューとしては、それにまつわる話がわずかしかありません。
ではインタビュー集としてどうなのかといいますと、インタビューしている割には著者の推測やら見解がメインです。
なぜかといいますと、著者自らインタビューしていないんですね。
古川嘉一郎という人が取材し、著者がそれを文章にしておられる。
メモだか録音だかはわかりませんがそんなことで書いておられるので、会ったことのない人などは印象も書けないでしょう。
想像で書いておられるわけです。
人物の評論ならそれでもいいでしょう。
必ずしも本人に会う必要はありません。
俳優や芸人の仕事ぶりを客観的に評論する。
あるいは、この人は芸の上ではこうだが実際はこうではあるまいかと推測する。
かまいません。
しかし自ら取材していない人のことをこのような形で書くのはどうなのかと。
ちょっとこれは食というテーマについても登場しておられる人についても無責任ではないですかね。
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2019年11月27日

「面影」芝木好子

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久世龍彦は人形師。
一流の人形師であった父親を持つ、いわばエリートです。
そんな龍彦の前に現れたのが桂真子。
龍彦のように正統な血筋を持つわけではなく、突如現れた粗削りながらも天性の才能の持ち主です。
まったく違う個性を持つ二人がお互い男女として惹かれあいながらも、好敵手としてしのぎを削りあいます・・・・。
私は人形という世界に今まで全く目を向けたことがなかったのですが、当然その世界にも芸術としての美があり、技術があるということを認識しました。
今後は意識して人形というものを見ることになりそうです。
それにしても芝木作品に登場する人物たちの、芸術に打ち込むそのひたむきさ。
同時に男女の愛も描かれているのですが、それさえも凌駕するほどの情熱といいますか執念といいますか、激しさがあります。
やはり芝木好子の描く芸術の世界、職人の世界はいいですね。
まだまだ未読の作品が多くありますので、これからも楽しみに読んでいきたいと思います。
ラベル:小説
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2019年10月18日

「ゆで卵の丸かじり」東海林さだお

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いつもながらの痛快爆笑な丸かじりシリーズです。
今回はゆで卵の丸かじりということで、収録されている中の「茹で卵は正しく食べよう」という章が表題作といえましょうか。
ゆで卵のいろんな食べ方を検証し、何口で食べ終えるのが正しいか、という話になります。
四口だと。
しかし。
著者は革新的な食べ方を提案します。
一口です。
蛇のように一口でパクリ。
これが想像以上に美味しいとのこと。
口中で咀嚼し変化していくゆで卵の描写に自分も試してみたいという思いにかられます。
口に入れてから飲み込むまでにまるまる一分かかるとのことですが。
しかしそんなことよりも誤って喉に詰めてしまう怖さがあるので私にはできません。(笑)
よい子はまねしないように。
さて、このシリーズ、これで第33弾とのこと。
すごいですね。
このレベルで33冊もいきますか。
(しかも現時点で41弾まで刊行されています)
週刊朝日に連載されているエッセイなわけですが、始まったのが1987年。
30年以上も週刊で連載しておられるのだから、こりゃもうとんでもない偉業です。
まさに食エッセイの金字塔。
これからもますますのご活躍、非常に楽しみにしております。
ラベル:グルメ本
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