2019年01月07日

「〈ジャイアント白田〉 最強の飲食店づくり」ジャイアント白田

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ジャイアント白田といえばたぶんたいがいの人が知っていると思われる、テレビでもお馴染みの大食いの人です。
現在は大食い選手としては引退され、飲食店のオーナーをしておられます。
大阪は道頓堀で串カツ屋を経営。
昔から飲食店を経営することが夢だったということで、決してタレントの店という類にはしたくなかったとのこと。
そうやって真剣に立ち上げた店について、そのいきさつを紹介しつつ、将来飲食店をやりたいという人たちの参考にもなるようにと書かれた本です。
丁寧に真摯に書いておられるという印象ですね。
すでに飲食店を経営しておられる人たちからすれば青く感じられる部分もあるかと思いますが。
店舗の契約や仕入れなどの裏事情、原価率なんかも公表しておられます。
もちろんすべてを曝け出しておられるわけではないでしょうが、自身のノウハウをオープンにしてメッセージを伝えようとしておられるところに好感が持てます。
私は大阪在住ですが店には行ったことがなく、しかし店が入っているビルの前で呼びこみをしておられる著者を何度か見ました。
ミーハーにも写真を撮らせてもらったりもしました。(笑)
まあ飲食店というのは実際に訪問して飲食してなんぼ。
この本で語られていることがどれほど店に活かされているのか。
ぜひ訪問したいという気持ちになりました。
ラベル:グルメ本
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2018年12月19日

「私の食べ歩き」獅子文六

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作家による食エッセイです。
エッセイというよりも随筆といったほうがぴったりしますか。
日頃の日本での食べ物からパリで生活していたときに食べ歩いたフランスのレストランまで、幅広く書かれています。
相当な経験と知識をお持ちですが、魯山人などと違って(笑)文章に嫌味がないんですよね。
するすると気持ちよく読めます。
戦中戦後の食事情や、解説で山本益博氏も書いておられるようにパリの今は無き名料亭の名前がずらりと出てくるあたりも貴重な資料でしょう。
それらの話にいろいろエピソードを絡ませているあたりはさすがに作家の随筆というべきでしょうね。
ラベル:グルメ本
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2018年11月19日

「活字の海に寝ころんで」椎名誠

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「活字のサーカス」「活字博物誌」に続いてシリーズ第3弾。
サーカスと博物誌のあとは海に寝ころがりました。(笑)
今回は『食』について書かれた本を多く取り上げておられます。
最初に「辺境の食卓」ということで『極限地帯や極限状況に置かれた人間が何をどうやって食って生きてきたか』ということに興味があり、そのようなものをまとめたとあります。
アマゾンやチベットではどのようなものを食べているのか。
そしてオーストラリアやアフリカの砂漠では。
中国では。
極限状況ということであれば漂流があります。
船が難破して脱出し、漂流、あるいは無人島に流れ着いてどのような食生活を送ってきたのか。
いろんな人が「漂流記」を書いておられるようで、南極では17ヶ月の中でペンギンを食べ、アザラシを食べ、やがては役に立たなくなったソリ牽き用の犬まで食べます。
アザラシの肉ばかり食べていた皆にとって犬肉は御馳走だったとか。
海を漂流した人たちはやはり魚になるわけですが、けっこうウミガメが食料として役に立ったようです。
特に卵は美味で、雌亀は肝臓がとりわけおいしいとか。
しかしまあ人間、極限状況になるとなんでも食べざるを得ないわけで、あーだこーだと顔をしかめてなんかいられないわけです。
これは戦時中の日本人もそうですよね。
戦地の兵隊さんもそうでしたし、日本で戦火から逃れた人たちもそうでした。
「火垂るの墓」の幼い兄妹なんか見ましたら、食べ物にあーだこーだなんて言えたものではありません。
なので私はグルメごっこから卒業してずいぶんとなります。
食べられることがありがたい。
そして何を食べても美味しいと思えるのがいちばんです。
著者はあとがきに『平素我々はいかに無意識のうちにうまいものを食って堕落しているか、ということも同時に分かり、しばらく気持ちがぐったりした』と書いておられます。
まさしくですね。
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2018年09月06日

「オムライスの秘密 メロンパンの謎 人気メニュー誕生ものがたり」澁川祐子

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普段特に意識せずに食べている日常のいろんな料理。
当然それぞれにルーツがあるわけで。
というわけで、この本では日本の定番ともいえる料理のルーツを検証しておられます。
ただ、そのような類の本は今までにもいろいろあるわけで、それらと同じことをしても意味がない。
なので元祖といわれる店に取材するとかそういうことはせず、一般に出回っている説を文献によってあらためて検証してみようという試みです。
紹介されている料理はタイトルのオムライスやメロンパンも含めて28種類。
カレーだの餃子だの牛丼だの。
どれも馴染みの料理ばかりです。
元祖の店を取材してその店の言い分を聞いて文章にするだけではそれで終わってしまうわけですが、いろんな文献で多角度から見ることによって新たな発見もあったりするわけですね。
例えばカツカレー。
私が知識として知っていたのは、昭和20年代にプロ野球選手の千葉茂が銀座の「グリルルイス」という店でカツとカレーを別々に食べるのは面倒だからということで注文したのが元祖というものでした。
しかし大正時代に「河金」という浅草の洋食屋が河金丼という名前で出していたといいます。
タイトルにあるメロンパンにしても、見た目の格子状の縞模様がメロンに似ているからというのがよく言われますが、話はそのような単純なものではなかったのですね。
元祖といわれる店の言い分やひとつの文献だけを参照していれば疑いもなくそれを信用してしまうわけです。
ですがいろんな文献を調べれば巷で言われる由来よりも古い時代に既に存在していたことがわかったりします。
また必ずしもどこかの店とかどの料理人が始めたとかではなく、同時多発的に各地で生まれた可能性も推察できます。
300年以上前の文献にも目を通し、そこから著者なりの推察も加え、纏めたのがこの本です。
いやはや、お疲れさまでした。
ラベル:グルメ本
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2018年08月27日

「いかめしの丸かじり」東海林さだお

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さてさてシリーズ第32弾。
「いかめしの丸かじり」ということで、「いかめしの秘密」というのが表題作といえましょうか。
いかめしといえばJR函館本線森駅の駅弁ということですが、つねにランキング入りする人気商品らしいですね。
しかし意外と小さいそうで。
弁当箱の大きさは横9cm、縦12cm、イカの身長10cm。
くみしやすしと手を出させる。
イカは2個ゴロンと転がっているだけ。
このゴロンがいい。
茶色一色。
素朴、素直、真面目。
定価は501円(当時)。
気軽に財布を取り出すことになる・・・・とまあショージ君の分析は続くわけです。
私は食べたことないんですけど、たしかに大きさといい値段といい、ごはんを詰め込まれてパンパンになったイカといい、いっちょ買ってみるかと思わせるものがあります。
なるほどなぁ。
他にもいろいろありまして、「キンレイ鍋焼うどん」を読んですぐに買いに走りましたですよ。
「新国会丼発見!」なんてのもいいですね。
民主党に政権交代してから国会図書館に新国会丼というのが登場したとか。
自民党時代に国会丼というのがありまして、民主党政権になって新国会丼の登場。
ガキの意地の張り合いかと。(笑)
いや、業者の商魂か。
でもこういう所の食堂とか大学の食堂とか、独自のメニューがあって楽しそうです。
評判の店を食べ歩いてどうこうなんて誰でもやっているし新鮮味もありません。
グルメブロガーといわれる人たちも他人やマスコミの追っかけではなく、このような食堂のユニークなメニューを紹介してくれませんかねぇ。
冷やしかつ丼なんてのも紹介されていますね。
そう、このような食べ物があると聞けばすぐに飛んで行って検証する。
このフットワークですね。
ラベル:グルメ本
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