2018年05月29日

「トッカン the 3rd おばけなんてないさ」高殿円

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グー子こと鈴宮深樹は特別国税徴収官付きの26歳。
上官の鏡雅愛との関係にも慣れ、少しは成長してきたかなと思う今日この頃。
そんなグー子が運送会社の脱税のため、栃木に出張することになります。
しかも一人で。
それと同時に霊感商法法人の脱税の件も抱え、大忙しです。
どちらも複雑な事情があり、巧妙に脱税しています。
特に霊感商法のほうは意外な事件に巻き込まれることになり・・・・。
シリーズ第3弾。
今回は運送会社と霊感商法、この二つの話がメインなのですが、もうひとつ町の小さな酒屋の話もあります。
この話を読みますと、止むに止まれぬ事情があったりもするわけです。
ちょっと辛くて悲しい。
だからといって許されるわけでもないんですけど。
そして今回は鏡のプライベートについても触れられています。
鏡はおばけの出る問題物件のマンションに住んでいるのですが、それがサブタイトルに繋がっているんですね。
なぜ鏡はそのような物件にわざわざ住んでいるのか。
たしかに家賃は安いのですが。
いつもクールな鏡ですが、ちょっとほろっとさせられましたね。
面白いシリーズです。
ぜひ次作も読みたいと思います。
ラベル:小説
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2018年05月05日

「涼宮ハルヒの動揺」谷川流

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シリーズ第6弾です。
今回は短編集。
まずは文化祭です。
軽音楽部のステージになぜかハルヒと長門が。(ライブアライブ)
そしてハルヒ監督、朝比奈さん主演の映画公開。(朝比奈ミクルの冒険Episode 00)
これらはさらりと流してる感じですかね。
特に大きな事件がおきるわけでもなく。
キョンの中学時代の同級生が長門に一目惚れし、キョンに仲介を頼むという話もあります。(ひとめぼれLOVER)
これはちょっとこのシリーズの核心に触れています。
長門をメインにした話ですね。
「猫はどこに行った?」は前作「涼宮ハルヒの暴走」収録の「雪山症候群」の続編のようなもの。
ミステリー仕立てなのですが、これはちょっといただけませんでした。
作者もそのあたりわかっておられるのか、作中でキョンに否定的なセリフをしゃべらせています。
最後は「朝比奈ミクルの憂鬱」。
朝比奈さん主役です。
今回は発表作を寄せ集めたバラバラな印象です。
前作と時系列が前後してたりもして、ちょっと混乱します。
一冊にまとめる都合上しょうがないのかもしれませんが、やはり順番に読んできている読者の都合も考えていただきたい。
ぼちぼち作者の作品に対する集中力が切れてきているのかなという気もしますが。
ま、まだシリーズは続きます。
引き続き読んでいきたいと思います。
ラベル:小説
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2018年04月09日

「世界中で食べてみた危険な食事」谷本真由美@May_Roma

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著者が世界を旅して食べてきたいろんな料理。
もちろんタイトルからしてグルメなどとは程遠い“危険な食事”です。
例えばまずは中国。
鶏の残骸が地べたに置いた5年前に洗ったかのようなまな板の上で原色をとどめていない中華包丁に切り刻まれ、串にさされてコンロで火あぶり。
タマリンドが腐ったような微妙な匂いのそれを食べ、夜中に滝ゲロ滝ゲリで病院へ。(笑)
ドイツではヘビーメタルの祭りに出かけ、屋台では肉とパンしかない。
ようやく探し当てたインドネシアなんとかの屋台で食べたナシゴレン。
糸をひいていました。
簡易トイレを占領してしまったそうです。(笑)
まあしかしようやるわと。
私も海外に行ったならその土地の料理を食べるべしという主義ですが、さすがにお腹に怪しい料理は避けます。
外国で旅行中に病気になったら大変ですもんね。
著者の場合敢えて自ら飛び込んでいってるわけで自業自得なんですが、その根性たるや素晴らしい。
あっぱれです。
ただ読む前はもっとしっかりとその国々の食文化に触れておられるかと思っていたんですよね。
その国の歴史ある食文化だけど、他国人からしたら危険に思える食事かなと。
例えば日本のフグ料理なんてそうですよね。
猛毒を持つフグを料理して食べる。
外国人からすれば日本の食文化というのはなんとクレイジーなのか、みたいな。
ですがそうではありませんでした。
ただ単に衛生上問題のある料理を食べてお腹こわしてみたいな。
まあ笑えますけどね。
ラベル:グルメ本
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2018年03月08日

「空の剣 男谷精一郎の孤独」高橋三千綱

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男谷精一郎は十五歳。
地獄道場といわれる「兵原草蘆」に内弟子として住み込んでいます。
一年経てば残っている者は数名という厳しい実戦稽古で知られる道場で修業を積んで四年。
しかし閉鎖に伴い師の平山子龍から破門を言い渡されます。
張りを失った精一郎は武者修行という名目の下、二歳の時に家を出ていった顔も知らない母親が住むという秩父を目指して旅に出ます・・・・。
男谷精一郎というのは実在の人物だそうですが、剣豪としてはほとんど知名度がないですね。
しかし作者の高橋氏がいろんな剣豪に興味を持つ中で印象に残ったのが、中村一心斎と男谷精一郎だったそうです。
男谷精一郎について書かれた小説はほとんどなく、氏が筆を執ったこの作品が唯一の本格的な“男谷精一郎もの”となるのかもしれません。
内容は主人公が十五歳ということで青春小説ともなっています。
このあたりは氏が得意とするところでしょう。
芥川賞を受賞した「九月の空」も剣道少年の青春小説でした。
旅の途中でいろいろなことを経験し、人と出会い、少年が成長していく物語でもあります。
何人かの女性との出会いもあるのですが、そのあたりはさらりと流し、甘い内容となるのを避けておられるようです。
女性に対してのほのかで淡い想いが爽やかです。
作者は他にも「右京之介助太刀始末」シリーズなどの時代小説を書いておられますが、それらに比べるととぼけた感じも控えめです。
これもやはり男谷精一郎への思い入れ故ということでしょうか。
ラベル:時代小説
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2018年01月29日

「軽井沢うまいもの暮らし」玉村豊男

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単行本として出版されたのが1985年。
もう30年以上前ですね。
著者が東京を離れて軽井沢で暮らし始めた直後の1年間を書いた食エッセイ。
“都会もん”がどのように田舎暮らしに馴染んでいったのか。
読んでみますと自給自足的な生活が実にうらやましい。
それでも最初はへっぴり腰だったようですが。
しかし近所の人たちの温かい心遣いと差し入れ(笑)に大いに助けられたようです。
私も田舎暮らしに憧れはあるものの、人付き合いは苦手です。
田舎はやはり人付き合いですからね。
都会のように隣近所の人に無関心ではやっていけません。
よく都会で人間関係に疲れたので田舎でのんびり暮らしたいなんて人がいますが、都会の人間関係についていけない人が田舎でやっていけるわけがない。
なので私には無理でしょうね。
ラベル:グルメ本
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