2018年09月16日

「編集者放浪記」高田宏

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時代は昭和30年。
毎日新聞、NHK、新日本放送、朝日放送、松竹、東映、片っ端から入社試験に落ち、どうにか入ったのが光文社。
そこから著者の編集者人生が始まります・・・・。
「少女」という少女雑誌からスタートし、この時代は新米編集者としての苦労が描かれています。
そして酒と酒場。
やはり仕事を依頼する作家たちとはこれがないと務まらなかったようで。
酔っぱらって原稿を紛失したなんてエピソードもあります。
そして60年安保、労働組合。
時代ですねぇ。
その後は退社してアジア経済研究所やエッソ石油でPR誌の編集を。
といっても決して軽いものではなく、いろんな執筆者を招いての硬い内容です。
これでずいぶんと著者の人脈も広がり、また編集者としても大きく成長する肥やしになったようです。
長年編集者という仕事をやってきてそれを振り返った軽い感じのエッセイかなと思ったのですが、いやいや、なかなかに硬い内容でした。
あくまで私にとっては、ですけどね。(笑)
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2018年08月17日

「パイプのけむり選集 食」團伊玖磨

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本業は作曲家ですが、名エッセイストとしても知られた著者。
そんな著者が雑誌連載していた「パイプのけむり」シリーズから食に関するエッセイだけを厳選したのがこの本です。
連載のスタートが1964年とのことなので、初期の作品は今から50年以上も前になりますね。
ごく身近な料理から当時としてはまだまだ一般的になっていない料理、そして海外でなければ食べられない料理まで、幅広く取り上げて語っておられます。
今では猫も杓子も食べることに能書きを垂れているわけですが、やはり当時は事情が違う。
そのような時代の中で海外も含めて幅広くいろんな料理を食べ歩き、それについてどうこう言うなどなかなか一般的にはできることではありませんでした。
やはり本気で食に対しての興味を持ち、またそれなりの立場でありませんと。
なので連載初期にはもしかしたら当時としてはちょっとハイカラな内容であったかもしれません。
だからといってこの本の内容は決して大げさなものではなく、リラックスして楽しめる食エッセイとなっいます。
新しい記事は2000年代のようですしね。
それでもやはり流行りの店や料理を追いかけるような内容ではなく、きちんとした姿勢で食について語っておられるのは見識でしょう。
ラベル:グルメ本
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2018年06月12日

「うなぎでワインが飲めますか? そば、てんぷら、チョコレートまでのワイン相性術」田崎真也

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本屋に行けばワインの入門書のようなのは多数ありますが、たいがいどれもこれも同じような内容なんですよね。
産地がどうとかぶどうの種類がどう、ラベルの読み方、白と赤の違い、そしてワインの紹介。
何十年も変わりません。
もちろん知らないよりは知っているほうがより楽しめるわけですが、しかしこんなので入門しようとするとごく普通に楽しみたいだけの人は挫折するのです。
もしくはその逆に頭でっかちのウンチク垂れになるのです。
そんな中にあって著者は昔からワインをもっと身近な飲み物として楽しもうと提案し続けてきました。
普段のおかずでワインを飲んでいいじゃないか、普通のコップや湯飲みで飲んでもいいじゃないかと。
タイトルの「うなぎでワインが飲めますか?」というのは、そんな著者の提案でもあり皮肉を込めた挑発でもあります。
でもいまだに和食にワインは合わないなんて人がいるんですよね。
私はうなぎには喜んでワインを合わせますし、お好み焼きやたこ焼きなんてのも赤ワインにばっちりです。
もちろん寿司や刺身でもぜんぜん平気。
焼き鳥、餃子、すべてワインでいきます。
だって家で楽しむのですからフレンチやイタリアンな料理ばかり食べてられません。
醤油にワインは合わないなんてことをいまだに大真面目に言う人がいますけども、まあそういう人は理屈でワインに入った人たちでしょうね。
ということでこの本ではサブタイトルにもあるように、そば、てんぷら、チョコレート、ふぐ、松茸などいろんな料理と合わせるコツを紹介しておられます。
私などはそれさえもウザいウンチクに思えますけどね。
ビールや日本酒を飲むときにそこまで神経質になる人なんていません。
なぜワインだけ皆身構えて難しいことを言いたがるのか。
好きな料理を食べて好きなワインを飲めばそれでよし。
白だの赤だのシャルドネだのカベルネソーヴィニヨンだのどうでもいいじゃないですか。
ま、それらがワインの楽しさであり、わかってくると非常に面白くなる世界ではありますが。
ラベル:グルメ本
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2018年05月29日

「トッカン the 3rd おばけなんてないさ」高殿円

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グー子こと鈴宮深樹は特別国税徴収官付きの26歳。
上官の鏡雅愛との関係にも慣れ、少しは成長してきたかなと思う今日この頃。
そんなグー子が運送会社の脱税のため、栃木に出張することになります。
しかも一人で。
それと同時に霊感商法法人の脱税の件も抱え、大忙しです。
どちらも複雑な事情があり、巧妙に脱税しています。
特に霊感商法のほうは意外な事件に巻き込まれることになり・・・・。
シリーズ第3弾。
今回は運送会社と霊感商法、この二つの話がメインなのですが、もうひとつ町の小さな酒屋の話もあります。
この話を読みますと、止むに止まれぬ事情があったりもするわけです。
ちょっと辛くて悲しい。
だからといって許されるわけでもないんですけど。
そして今回は鏡のプライベートについても触れられています。
鏡はおばけの出る問題物件のマンションに住んでいるのですが、それがサブタイトルに繋がっているんですね。
なぜ鏡はそのような物件にわざわざ住んでいるのか。
たしかに家賃は安いのですが。
いつもクールな鏡ですが、ちょっとほろっとさせられましたね。
面白いシリーズです。
ぜひ次作も読みたいと思います。
ラベル:小説
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2018年05月05日

「涼宮ハルヒの動揺」谷川流

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シリーズ第6弾です。
今回は短編集。
まずは文化祭です。
軽音楽部のステージになぜかハルヒと長門が。(ライブアライブ)
そしてハルヒ監督、朝比奈さん主演の映画公開。(朝比奈ミクルの冒険Episode 00)
これらはさらりと流してる感じですかね。
特に大きな事件がおきるわけでもなく。
キョンの中学時代の同級生が長門に一目惚れし、キョンに仲介を頼むという話もあります。(ひとめぼれLOVER)
これはちょっとこのシリーズの核心に触れています。
長門をメインにした話ですね。
「猫はどこに行った?」は前作「涼宮ハルヒの暴走」収録の「雪山症候群」の続編のようなもの。
ミステリー仕立てなのですが、これはちょっといただけませんでした。
作者もそのあたりわかっておられるのか、作中でキョンに否定的なセリフをしゃべらせています。
最後は「朝比奈ミクルの憂鬱」。
朝比奈さん主役です。
今回は発表作を寄せ集めたバラバラな印象です。
前作と時系列が前後してたりもして、ちょっと混乱します。
一冊にまとめる都合上しょうがないのかもしれませんが、やはり順番に読んできている読者の都合も考えていただきたい。
ぼちぼち作者の作品に対する集中力が切れてきているのかなという気もしますが。
ま、まだシリーズは続きます。
引き続き読んでいきたいと思います。
ラベル:小説
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